■野尻湖 2009.09.20
ホテルタングラムを出て、野尻湖にむかった。野尻湖周遊の遊覧船に乗るためである。10年前にも乗船したことがあり、それを懐かしんでいると、下のおちびが乗りたいとせがんだからだ。
シルバーウィークにもかかわらず、人はまばら。奮発して、1等席のチケットを買い、見晴らしのいい2階席へ。みんながご機嫌なのを確認して、トイレに行く。
ところが、トイレから帰ると、問題発生・・・「おちびVs.カミさん・上の息子2人」が険悪な空気。おちびが、遊覧船をやめて、アヒル(足こぎボート)に乗りたいのだという。怒り心頭のカミさんが、「じゃあ、あなただけ降りなさいっ!」あの、船はもう出てるんですけど・・・
カミさんをたしなめて、おちびをなだめすかして、遊覧船が終わったら、アヒルボートに乗ると約束した。それでも、カミさんは、子供に甘いとブツブツ、おちびは、先にアヒルに乗りたかったと不満タラタラ。家族旅行は、こんなトラブルが絶えない。
僕にとって、「旅行=家族の思い出作り」なので、ビデオ撮影係に徹し、みんなが機嫌良く過ごせるよう、心をくだいている。
ところで、遊覧船で驚いたのが、観光案内のナレーション。内容も声も、あのダサイBGMも、すべて、10年前と同じ。しかも、音質はゼンゼン劣化していない。一体、どうなっている?タイムスリップしたような錯覚を覚えた。
野尻湖は、風景も遊覧船も、10年間、時間が停止している。なんとも、不思議なカンカクだ。
途中、遊覧船は弁天島に着岸した。宇賀神社があるので、お参りしたい方は降りてくださいという。見るからにショボそうな神社なので、やめようかと思ったが、30分後に、別の遊覧船が迎えに来るという。まあ、いいヒマつぶしだと思い、上陸することにした。
宇賀神社は予想通り、ショボイ。ただし、階段を上り、神社にいたる道は、高木に囲まれ、独特の雰囲気がある。天狗が木々をとびかっても、違和感はない。
野尻湖周遊が終わったので、約束どおり、アヒルボートに。5人乗りのボートなので、家族全員が狭い空間に閉じこめられた。イヤな予感・・・
ボートをこぎ出すとすぐに、おちびが降りたいと言い出した。ユラユラ揺れて、恐いのだ。はぁ~、またも問題発生・・・
怒り心頭のカミさんが、「乗りたいっていったのは、どこの誰!あなただけ降りなさいっ!」あの、ボートはもう出てるんですけど・・・と、先のシチュエーションが脳裏をよぎったが、今回はそうはならなかった。
「カミさん・上の息子2人」も、早く降りたいという。強風が吹くたびに、ふらふら、すぐにも転覆しそう・・・マジで恐い。初めて、全員の意見が一致した。30分そこそこで切り上げて、野尻湖を後にした。
by R.B