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スモールトーク雑記

■マカオ出張・カジノ 2011.07.01

マカオ2日目。

あまりの寒さに、夜中に何度も目が覚める。凍死するかと思った(ホントだぞ)。設定温度を変えてもダメ、冷房を切ると蒸し暑い、しかも、窓は開かない。一体どうすればいいのだ?

睡眠時間は2、3時間。昨晩、ワインのラッパ飲みで、いつ寝たかも覚えていない。ところが・・・ゼンゼン眠くない。

今日は、あちこち歩き回るので、貴重品の管理がメンドーだ。海外旅行で貴重品といえば、

1.パスポート

2.現金

3.航空券の予約控え

4.保険証書

5.スーツケースの鍵(なくすと大変だぞ)

部屋の中に、セーフティボックスがあるが、利用しない。暗証番号は4桁なので、一発ビンゴの確率は1万分の1。隕石衝突で死ぬ確率(2万分の1)より高い。微妙な確率なので、持ち歩く方が安心。

じつは、貴重品を持ち歩くためのケースもある。首からぶらさげるタイプ、腹巻きタイプ、など。

以前、ヨーロッパへ行ったときは、腹巻きタイプを使ったが、これがけっこう恥ずかしい。人前でズボンを下げて、パスポートを取り出す様を想像してみよう。また、首からぶらさげるタイプは、ヒモが切れてもまず気づかない。最悪・・・

というわけで、パスポートは上着の内ポケットに入れることにした。ウチポケットはボタン付きだし、上着を脱がない限り大丈夫。今日は終日ホテルだし、ホテル内はどこも冷房がきいているので、上着を着ていても苦にならない。

さて次は、下着の洗濯(下着は2日分しか持たない)。光り輝く大理石のバスルームで、
Macao_Venetian_BathRoom
下着といっしょに風呂に入る。入浴と洗濯が一度にすむ、というわけだ。自慢の習慣なので、友人に勧めたら、白い目で見られた。

髪を乾かそうと、ヘアドライヤーを捜すが、どこにもない。日程表を確認すると・・・

◆宿泊ホテル

ザ・ヴェネチアン・マカオ・リゾートホテル

【設置・サービス】

ヘアドライヤー:○

国際電話:○

テレビ:○

ほら、やっぱり、ヘアドライヤーは「○」だ。ところが、どこをどう捜しても見つからない。ただ、棚の片隅にアイロンがおいてあった。ひょっとして、「ヘアドライヤー=アイロン」がマカオ式?郷に入れば郷に従えというが、頭にアイロンをかける気はしない。

さて、つぎは朝食。ホテル1Fのビュッフェ「カフェ・デコ」に行く。バイキング形式で、食べ放題、飲み放題。品ぞろえも味も、日本のホテルとほとんど変わらない。

蒸しパンをほおばりながら、周囲を観察すると、白人が1家族、インド人が2~5%、あとは全部中国人(95%以上?)という感じ。日本人は僕だけ?(表情でなんとなくわかる)

さて今日は、カジノ展示会「G2E」の見学だ。G2Eは、アジア最大のカジノ展示会で、新しい遊技機が展示される。会場は、我が「ヴェネチアン・マカオ・リゾート・ホテル」。

午前10時、会場に入るが、規模は意外に小さい(市場が小さいから?)。日本企業は、パチンコメーカーの京楽(KYOURAKU)、パチスロメーカーのアルゼ(ARUZE)、ゲームメーカーのコナミ(KONAMI)が出展していた。

アルゼのブースでは楊貴妃のコスプレも・・・
Macao_G2E_Arze

日本で大ブレイクしたパチンコの「花の慶次」、「冬ソナ」も展示されていた。ただし、カジノフロアでは、日本のパチンコやパチスロは皆無。

じつは、カジノのスロットと、日本のパチスロは別ものだ。日本のパチスロは、リアルなリールがないと×だが、カジノのスロットは○。また、日本のパチスロは複雑怪奇で、説明書を読まないとわからない。ところが、カジノのスロットは、掛け金ボタンを押すだけ。ルールもすぐに覚えられる。

展示会場を一回りして、社長の意図がやっとのみこめた。ウチはカジノ遊技機は作っていないが、本業の映像開発の参考になるのだ。

展示されているのは、ほとんど洋モノのスロットだが、日本の演出とは根本が違う。和モノは意味不明の「紋切り型」が多いが、洋モノは分かりやすく「タメ」がある。

絵の色合いは、和モノはサッパリ、洋モノはコッテリ。あと、日本のパチンコ・パチスロは、ほとんど版権モノだが、洋モノはオリジナルが多い。

それに、日本のパチンコ・パチスロの映像演出は、独特の文法を持っている。CMほどの一発芸ではないし、ゲームほど悠長なストーリーもない。不思議なエンターテインメントだが、完成度はかなり高い。

会場内をうろついていると、ウチの社長と役員を発見。12時になったので、3人でランチに行く。

ヴェネチアン・マカオ・リゾート・ホテルは、3Fがショップ街とレストラン街になっているが、広さがハンパではない。日本語のマップもあるが、ゼンゼン役に立たない。広すぎて見る気になれないのだ。
ムダ覚悟で、グルグル回ったほうがマシ。

やっと、レストラン街を発見。美味しそうな料理がたくさんあるので、目うつりする。テレビで観たベトナム風うどん「フォー」を発見。店員がやたら勧めるので、600円の牛肉入りにした(後で見ると一番高い!)。
Macao_Pho

見た目はうまそうだが、麺(めん)は米なので淡泊。ところが、ダシは唐辛子が利いて辛い。つまり、サッパリして辛く、コクがない・・・日本にはない食感だ。でも、本場のフォーが食べられて満足。社長のおごりだし・・・

さて、いよいよカジノへ。ヴェネチアン・マカオ・リゾート・ホテルは、1Fの中心部がカジノフロアで、それを取り囲むように、ロビー、レストラン、ショップ、常設劇場、客室の北スイートHotelSuitesNorth)、南スイーツト((HotelSuitesNorth)が並ぶ。

カジノフロアは、周囲から見えないように、屏風が張られている。未成年者(18歳未満)は、カジノフロアに入れないからだ(通り抜けもできない)。

カジノフロアに入ろうとすると、黄色の上着、黒ズボンの警備員が、こっちをにらんでいる。黄色の警備員は、ホテル中に配置され、警備員が視界に入らない場所はない。なので、治安は万全だ。

カジノフロアに入ったとたん、あまりの広さに仰天!(ヴェネチアン・マカオ・リゾート・ホテルは世界一広い)

後で調べたところ、カジノフロアの総面積は51,000㎡(15,500坪)、東京ドーム丸ごと1個分。その中に、スロットマシンが6000台、テーブルゲームが800台・・・ウソやろ。フロア全体が独特のオーラを発していて、華やかで、賑やか、いるだけで楽しい。

服装は、カジュアルでOKで、Tシャツ姿も見かける(パジャマ姿はナシ)。ドリンクは、酒を含めすべてタダだが、マジでマズイ。ただし、持ち込みは禁止。

さっそく、円を香港ドルに換えて、いざ、出陣。軍資金は「1000香港ドル(1万円)」。せっかく、マカオまで来たんだから、テーブルゲームといきたいが、ルールがわからない。それに、掛け金がエスカレートしそうで、コワイ(僕はすごい負けず嫌い→すぐにムキになる→大損→バカ)。

ということで、リールが5列のシンプルなスロットに座る。やり方は簡単、掛け金ボタンを押すだけ。ケチなので、掛け金は最低の「20香港ドル(200円)」

ボタンを押すと、5つのリールが回転し、左から順に停止していく。リールが全部停止したら、絵柄の並び(役)で得点が決まる。それがインカム。インカムから掛け金を引いた分が取り分。それだけ。

ボタンを押して、勝負が決まるまで、3秒ほど。スピード感があって気持ちがいい。それに比べ、日本のパチスロは、複雑で、勝負に時間がかる。だから、カジノに置いても、誰もやらないだろう。光輝くドラゴンの絵柄が3つ並ぶと、ボーナスステージに入る↓
Macao_Casino_Slot

ボーナスステージが続く限り、掛け金は取られないし、当たりの確率も高くなる。ボーナスステージでどれだけ稼ぐかがすべてだ。

ちなみに上の写真は本当は×。カジノフロアでの撮影は禁止されているからだ。見つかると、警備員がすぐに飛んで来る。その時のやりとり・・・

警備員:「Sir, no camera!」

僕:「It’s video」

警備員:「No,video!」

僕:「Ok」

警備員:「Sorry, sir!」

こんなおバカなやりとりで、事なきをえたが、中国当局に連行されなくてよかった・・・

1時間も遊んでいると、どんな並び(役)が高額か、カンで分かるようになる。そうなると、リールが止まるたびに、熱くなる。

一進一退がつづいたが、2時間ぐらいたつと、徐々に減り始め、ついに、1000香港ドル→180香港ドル。資産は1/5に目減りしてしまった。

ところが・・・

その後、ボーナスが3回連続し、1000香港ドルに持ち直す。そこに再びボーナスがきて、1200香港ドルに。おぉぉー、マカオで勝ったぞ!このあたりが引き際と、直感が騒ぐ。

で、いくら勝ったんだ?

200香港ドル(2000円)。

おいおい、わざわざ、マカオまで来て、本場カジノで2000円勝っておしまい?

いつもの貧乏根性丸出しじゃないか!

情けない・・・俺はそんなケチな男じゃないぞ、とツッパッて、さらに続ける。

ところが・・・

その後、一度もボーナスを引くことなく、あっという間に、1200香港ドル→0。あらら・・・

でも、不思議なことに、悔しくない。いやむしろ、すがすがしい(あんな負けず嫌いなのに)。4時間遊んで、1万円の出費。あー、楽しかった。身の丈で遊ぶなら、カジノは気持ちよく負けられるなぁ。

カジノフロアで気づいたことがある。プレイヤーの99%が中国人。大歓声をあげるのでわかる。ところが、インド人はゼンゼン見かけない。カフェ・デコ(朝食)では、そこそこ見かけたのに(2~5%)。インド人はどこへ行ったのだ?

カジノで気分よく負けたところで、つぎは、「ZAIA(ザイア)」。「ZAIA」は世界トップのショーで、ヴェネチアン・ホテルでしか観ることができないという。ガイドのランディに頼んでおいたチケットを受け取るために、ロビーへと向かった。

by R.B

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