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スモールトーク雑記

■2010年10大ニュース(週スモ版) 2010.12.30

2010年12月31日。外は久しぶりの銀世界。やっぱり、大晦日は雪がないと・・・

ということで、週刊スモールトーク版「2010年10大ニュース」。

【第1位】あぁ、民主党・管政権

民主党の管首相は、非難ごうごう、まるでさらし者だが、良いところもある。

1.自分が仮免許だと認めたこと

この1年、内政も外交もムチャクチャだったが、この一言で、理由がのみこめた。ありがとう、管さん。

2.事業仕分け

ただのパーフォーマンスだとか、効果はないとか、いろいろ言われたけど、詐欺まがいの事業があることがわかった(税金をくすねたという意味で)。これは自民党政権ではムリ。だから、ありがとう、管さん。

でも、管さん・・・

それ以外は、ちょっとまずい。

普天間基地の問題は、寝た子を起こしたようなもの。本来、軍事基地というのは、軍事のためにある(あたりまえ)。だから、地理的条件が最優先のはず(あたりまえ)。でなければ、軍事基地の意味はない(あたりまえ)。だから、首相たる者、国民の非難覚悟で、国益を優先するべきだった。もっとも、それを期待するのは、管さんには酷だろうけど。

子供手当は支給するけど、その分、別の所で増税する・・・ゼンゼン意味分からないんですけど。財政問題、なんでそんなに難しく考える?消費税15%しかないのに。ヘタな考え休むに似たり・・・

ということで、もし、管さんに就活の「適性検査」をすれば、おそらく、

1.バイタリティ=低

2.問題解決力=低

3.ストレス耐性=低

いまどき、こんなスペックの学生を採用する企業はないだろう。少なくとも、ウチは採らない(30人のミニベンチャーだけど)。やっぱり、政治家にも、足切り「適性検査」は必要だろうなぁ。

【第2位】観測史上最も暑い夏

今年の夏は異常だった。熱帯・亜熱帯特有のスコールが、金沢でもじゃんじゃん降ったからだ。これまでの集中豪雨とは何かが違う。気象庁の発表によれば、今年の夏は、観測史上、最も暑い夏だったという(113年ぶり)。7~9月に熱中症で救急搬送された人は去年の4倍。搬送はされなかったが、僕もその一人。

日本が亜熱帯化しているのは間違いない。自動車を吹き飛ばす突風、異常な集中豪雨、頻発する土砂崩れ、つぎに来るのは、新種の疫病だろう。気象変動ほど恐ろしいものはない。

【第3位】尖閣諸島ビデオ流出事件

2010年9月7日、尖閣諸島沖で、中国漁船が海上保安庁の巡視船に体当たりし、中国人船長が逮捕された。ところが、その後、処分保留のまま釈放された。

管さんはこれで解決したと思ったらしいが、その後、損害賠償を請求されるは、河北省で日本人社員が拘束されるは、レアアースの輸出は止められるは、中国になめられるだけ、なめられた。これで、「売国奴政権」、「腰抜け政権」の迷声をえることとなった。

あげく、非公開のはずの衝突ビデオ映像が、ユーチューブで公開されてしまった。現役の海上保安官が流出させたのである。

この海上保安官は、ルールをやぶったのだから、責任を問われてしかるべきだ。

しかし、彼は利益を得るどころが、人生を棒に振る覚悟で、「国民に真実を知って欲しい」思いで、断行したのである。今どき珍しい”熱い”人物だ。世が世なら、評価は違ったものになっていただろう。

一方、管さんの罪は辞職してすむ次元を超えている。

最近の報道によれば・・・

当初、検察は、中国人船長を起訴するつもりだった。ところが、管さんは、中国の強硬姿勢にすっかりおびえてしまい、「中国と戦争する気か!すぐに船長を帰せ!」と、周囲に怒声をあびせたという。あまりの取り乱しように、官邸スタッフもボーゼン。

しかも、中国怖さに、衝突ビデオを非公開にし、結果、責任感の強い海上保安官の人生をメチャクチャにした。

つまり、今回の事件の責任は、

1.バイタリティ=低

2.問題解決力=低

3.ストレス耐性=低

という最低スペックの小市民・管さんに帰着する。これが日本の首相?冗談でしょう、管さん。

もちろん、管さんは否定するだろう。今回の決定は国益を優先しただけなのだと。だが、それはウソ。現実に、ビデオ映像は世界中に流れたが、中国はまだ日本を攻めていない。

【第4位】就職氷河期がつづく

就職内定率が、調査開始以来、最悪だという。

一番の理由は、供給力(生産力)が過剰で、企業が積極的に採用できないことにある。だから、定員に満たなくても、「数合わせ」はやらない。

さらに、今のおゆとり様世代はあてならないと、日本国内で、韓国人を採用する会社もでてきた。

しかし・・・

どこに、自国の若者を後回しにする国があるだろうか?明日の日本を背負うのは若者世代なのに。若者に仕事を与え、若者の負担を減らし(社会保険料など)、その分、年金生活者を含め、国民全員が我慢する。でないと、日本は間違いなく衰退する。若者が夢を持てない国が成長するわけがないから。

【第5位】電気自動車「日産リーフ」発売

ついに、電気自動車(EV)が発売された。日産のリーフだ。プリウスのようなハイブリッドではなく、バッテリーとモーターで動く、正真正銘の電気自動車(EV)だ。

世界初の実用レベルの電気自動車(EV)は、テスラモーターズに譲ったが、日産の挑戦はアグレッシブで、気持ちがいい。

とはいえ、電気自動車(EV)はガソリン車にくらべ、走行距離で劣るし、充電インフラも未整備で、しかも、割高。

それでも、次に乗り換えるときは、僕は電気自動車(EV)を買う!なぜなら、原油(ガソリン)が大嫌いだからだ。

じつは、日本のガソリン需要は30%も減っているのに、原油(ガソリン)価格は上昇している(2010年12月末)。無節操な投資マネーが、原油市場になだれ込み、価格を押し上げているからだ。売れてないのに値段だけ上がる?これほど消費者をバカにした話はない。商売のルールでは、お客様は神様だったのでは?

【第6位】中国政府Vsグーグル

米国グーグルは、自主検閲を巡って、中国政府と対立、2010年3月、中国本土から撤退した。

一見すると、知る権利を守ろうとするグーグルと、秘密を隠そうとする中国政府の勧善懲悪の世界にみえる。だが、それは真実ではない。

インターネットは確かに便利だが、国境を無効にする力がある。結果、拝金主義のグローバルスタンダードが、国の法律と文化を破壊しつつある。行き着くところは「モノカルチャー」。これは自然の「多様性」に反している。

【第7位】北朝鮮が延坪島を砲撃

2010年11月23日、北朝鮮軍は、韓国の延坪島(ヨンピョンド)を砲撃、民家を破壊し、死者4名をだした。大きな事件だったが、想定外というわけではない。近辺海域では、韓国軍が軍事演習中で、過去に何度も銃撃戦が起こっているからだ。

しかし、この事件の本質は別のところにある。韓国は、北朝鮮から不意に砲撃されたのに、世界が冷淡だったことだ(国連でさえ)。つまり、誰も助けてくれなかったのだ。日本はこのことを忘れてはならない。

もし、第3国が日本にミサイルを撃ち込んだとしても、国際社会は何もしてくれないだろう。頼みのアメリカでさえ(リップサービスはするだろうが)。だから、韓国は今、防衛強化に必死になっている。自分の国は自分で守るしかないのだ。

【第8位】電子書籍元年

2010年は電子書籍元年となった。いよいよ、本は紙から電子の時代へ?アップルのiPad、アマゾンのキンドル、シャープのガラパゴス、などなど電子書籍端末のオンパレードだ。

しかし・・・

電子書籍は失敗する。わざわざカネ払って、ダウンロードして、専用端末で読む?しかも、電子書籍は閉じられた世界だ。

一方、インターネットのウェブサイトは、フリー(タダ)だし、ダウンロードの必要もないし、端末は何でもいい。しかも、世界中のウェブサイトとリンクしている。つまり、オープンな世界。

結局、電子書籍は消滅し、あらゆるコンテンツは、ウェブサイトにのみ込まれていく。では、作家や出版社はどうやって食べていく?文字を並べて金儲けなど、あきらめた方がいい。

遠い未来、材料の確保、加工、販売、修理のすべてを、機械(ロボット)がやるようになる。さらに、機械(ロボット)が自らを生産、メンテする力を得たとき、モノの生産コストはゼロになる。つまり、すべてフリー(タダ)。当然、マネーは価値を失い、資本主義も崩壊する。今、インターネットで起こっている「コンテンツはタダ」は、その序章にすぎないのだ。

【第9位】日本航空が破綻

日本航空が事実上破綻した。再建を託された京セラの創業者・稲盛氏は、内情を見て、「これじゃ、八百屋(やおや)も経営できん」とぼやいたとか。

それにもかかわらず、社員は不満だらけだ。リストラされた社員の恨み節が報道され、ストライキの話まで持ち上がった。いわく、「我々に経営責任はない」

だから?

リストラをするな、給与を下げるな、年金を減らすな、と?

では、国民の税金を使うしかない。

であるなら、こっちも言いたい。「我々国民に日航の破綻責任はない」

毎日のように、日本中で会社が倒産している。企業年金の減額どころか、退職金がもらえないケースもある。だけど、彼らは、税金を使って俺たちを保証しろ、とは言わない。

【第10位】羽のない扇風機

最後に楽しい話。イギリスのダイソン社から、「羽根のない扇風機」が発売された。文字通り、扇風機なのに羽根がない!

一体、どんな仕組みになっているのだろう?解説を読むと、まさにコロンブスの卵。ん~、してやられた!

だけど、思ったより、風は弱いし、騒音もデカイし、値段も高い。とはいえ、発明としては間違いなく、拍手喝采もの!

扇風機は数十年前から、なにも変わっていない。羽根を回して風をおこす、それだけ。100円ショップに並ぶほどで、日用雑貨に近い。

ところが、そんなローテク世界で、革命が起こったのだ。

何が言いたいのか?

人を感動させる素晴らしい発明は、ありふれたジャンルでも生まれるということ。アイデア勝負だし、お金もかからないし、特許をおさえれば、大手にも負けない。これこそベンチャーが狙うべき世界ではないか?

ということで、来年も、素晴らしい発明が生まれますように、そして、地球が夢のある世界になりますように・・・

by R.B

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