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スモールトーク雑記

■北陸豪雪~雪に埋もれた金沢~ 2018.02.17

北陸地方が記録的な大雪だ。

わが家のオリーブもこんな姿に↓

13年間、蝶よ花よと育ててきたのに・・・今年の冬は越せないかも。
そもそも、オリーブは地中海地方原産の樹木。寒冷な北陸地方ではムリなのだ(何を今さら)。
事実、日本でオリーブを栽培しているのは、小豆島と岡山県の牛窓のみ。共通するのは、瀬戸内海性気候(地中海性気候に似ている)。
ところが、岡山にいる友人がオリーブ栽培に失敗している。庭に2本植えて、2本とも枯れたという。

だから、金沢のオリーブは奇蹟の木!

なんて、言っている場合ではない。

大雪が金沢も直撃したのだ。しかも、「大変」ではなく「さぁ大変」のレベルで。

まず、会社に行くのが大変。

いつもなら、30分で行くのに、2~3時間かかって、やっと着いたと思ったら、駐車場は白銀の世界。こういう場合、とりあえず、頭から突っ込んで、それから除雪にかかるのだが、今回はムリ。

積雪が1メートル近いので、「突っ込む」は「衝突」を意味する。そもそも、人力で除雪できるレベルではない。仮に駐車して、会社に入れたとしても、「帰り」がある。

この日、帰宅途中、立ち往生している車を数台みかけた。雪にハマったり、川に突っ込んだり(ホントだぞ)、エンジンが停止したり。気温は零下だし、吹雪が車を横殴りにしている。「車外」での活動は命にかかわるのだ。事実、車のトラブルで凍死した人もいる。

コンビニに行くと、棚が空っぽ、乾き物しかない。

さては、物流が止まった?

案の定、TVで恐ろしいニュースをやっていた・・・真っ白な雪原に果てしなく続く黒い車列。福井県のあわら市と坂井市の国道8号で、1500台が立ち往しているのだ。動く気配はまったくない。

これは生き地獄だ・・・エンジンを止めれば暖房が止まるし、かけっぱなしにすれば、燃料切れ。一体どうすればいいのだ?

トイレは?

水・食料は?

気分が悪くなったら?

緊急事態である。

そこで、2月6日午後0時17分、福井県は自衛隊に災害派遣を要請した。自衛隊の装備をもってしても、立ち往生が解消したのは、60時間後のことだった。

今回の北陸豪雪で、もっともひどかったのは福井県。福井市の積雪は1メートル47センチで、平年の7倍、「五六豪雪(昭和56年)」以来の豪雪だという。

金沢も福井ほどではないが、「災害レベル」の大雪。もちろん、学校は休校だが、会社は休みにならない。吹雪の中を、何時間もかけて会社に行く。行きは大変だが、帰りはもっと大変、帰れないことがあるのだ。

事実、ウチの社員が「帰宅難民」になった。

大雪の2日目、出社すると、M君が、駐車場で黙々と除雪している。昨晩、車が雪に埋もれて、帰れなかったという。そこで、会社に泊まったのはいいが、翌朝、状況はさらに悪化、車と駐車場が白銀のモノリシック(一枚板)。

車を覆う雪はなんとかなるとしても、駐車場の除雪はムリ。この日、出社していた社員は10人に満たない。もっとも、積雪は1メートル近いから、「人力除雪」のレベルを超えている。

そこで、知り合いに頼んで、緊急除雪してもらった。彼は運送業をやっているのだが、自前で除雪車をもっている。自社のトラックの稼働を確保するためだ。ついでウチの駐車場も・・・と頼んだら、10分後に除雪車が到着。社長自ら運転し、除雪してくれた。金沢人って優しいですね、感謝感謝。

それにしても・・・

定期的に繰り返される豪雪、そのたびに思う。

なぜ、「外出禁止令」を発令しないのか?

救急車、消防車などの緊急車両、医療従事者などのぞいて走行禁止すればいいのだ。交通を麻痺させるのは、雪ではない。そんな日にウロつく不要不急の車なのだ。

昨今の天気予報は精度が高い。明日の天気なら100%、3日後でもほぼ的中する。すべて、スパコンの計算力のおかげだ。現状、1週間以上は「占い」と変わらないが、スパコンが劇的に進化すれば「予報」になる。

というわけで、3日前に大雪警報がでたら、食料、水、燃料を買い込んで、家に引きこもればいい。コンビニは営業しなくていいし、トラックも商品を運ばなくてすむ。1500台が立ち往生することもなかったのだ。

外出したら射殺されても文句は言えない「戒厳令」は問題だが、「外出禁止令」なら問題ない。当事者以外、迷惑なだけの市民マラソンで、交通規制をやるくらいだから。この時は、近所の看護師さん、休日出勤で遠回りさせられて激怒していた。ランナーが心臓発作で倒れても診てやらん!と吠えていた。

じつは、もっと手っ取り早い方法がある。会社が自主休業すればいいのだ。これだけで、交通量は激減するし、都心部でも、JRが遅れた止まったで、何万人もの人が地獄をみなくてすむ。

サラリーマン、こんなとき頑張ってどうするの?

頑張るは、他にもいくらでもあるでしょ?

3日休業したら国の一大事、なんて会社がどれだけありますか?

ということで、社長さん、ご決断を!

一方、矛盾するけど・・・

大雪だろうが、豪雪だろうが、「働く」は感動する。

こんな大雪でも、毎日欠かさず、何時間もかけて出社する社員がいる。そして、駐車場を黙々と除雪している。胸が熱くなりますよね。一方、雪にかまけて、3日も休んだあげく、除雪に参加しない奴がいる。お前が駐車した場所、誰が除雪したと思ってんだ、コノヤロウ!と、マジでムカつく・・・

あれ、今なんて言いましたっけ、大雪で会社行く行かない、どっち?

「北陸新幹線」もしかり。

今回の大雪で、在来線、新幹線は全滅したのに、北陸新幹線だけは運休ナシ。それどころか「遅延」もない(ただし10分以内の遅れは遅延に含めない)。

北陸新幹線は2015年3月開通で、車両も線路も新しいから・・・それでも偉い!!

人も交通機関も、こんな異常事態(豪雪)で「働く」のはいかがなものか?と理性が働く一方で、ココロは感動している。人間は複雑な生き物ですね(矛盾しているだけじゃん)。

ちなみに、金沢は、市内でも積雪78センチ。もうすぐ1メートルだ。金沢の観光名所「近江町市場」の街並みもこのとおり

この通りは、金沢一の金融街「南町」につづくメインストリートなのだが、一人歩くのがやっと。
山間部ならいざしらず、金沢市内でこれはビックリだ。

これまで、2度の豪雪を経験している。「三八豪雪(さんぱちごうせつ)」と「五六豪雪(ごうろくごうせつ」だ。

とくに、「三八豪雪」は凄かった。その名のとおり、昭和38年の豪雪である。このとき、まだ幼なかったが、記憶は鮮明だ。家の玄関を出ると、目の前に、高さ2メートルの雪の壁。その壁の上が道になっているのだ。もちろん、車なんか通れるわけがない。

今回の北陸豪雪も「三八豪雪」、「五六豪雪」に匹敵する積雪だが、一つ気になることがある。

前回にくらべ、雪が解けるのが異常に早い・・・地球の温暖化は確実に進んでいるのだ。

もっとも、大雪と地球温暖化は、直接関係ない。大雪は一時的な寒波、地球温暖化は長期の気候変動によるから。とはいえ、地球の温暖化がすすみ巨大台風が増え、豪雪もなくならないのだから、難儀な話だ。

地球は母なる大地、と言われるが、自然は人間に優しくしようとしているわけではない。毎年繰り返される災害をみれば明らかだ。だから・・・備えあれば憂いなし。

今回の大雪は、災難の極みだが、見方をかえれば「笑」があったりする。

友人が、打ち合わせで来社する予定だったが、雪で来れなくなった。そこで、リスケのメールが届いたのだが、こんな写真が添付されていた↓

彼が取引先を訪問しようと、駐車場まで行くと・・・謎の雪景色。
車はどこ?
黄色の矢印!
・・・・
わかりませんよね(笑

by R.B

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