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スモールトーク雑記

■マカオ再び・ベネチアンホテル 2012.06.02

去年につづき、マカオに出張することになった。

目的はG2Eの視察。「G2E」は、アジア最大のカジノの展示会で、最新の遊技機が展示される。とはいえ、ウチはカジノの遊技機を作っているわけじゃないし、カジノを経営しているわけでもない。

でも、視点を変えれば・・・

カジノの遊技機の液晶演出は、コンテンツ制作の参考になるし、明るくて行儀の悪いチャイナパワーを目の当たりにすれば、こっちも元気が出る、というわけだ。

ところが、誰を出張させるかでもめた。会長には、僕も含め「3人」で行くよう言われたが、あとの2人が決まらない。ウソのような話だが、みんな行きたがらないのだ。「出張」でマカオだぞ?

忙しいのもあるが、あーだこーだと理由を付けて、行きたがらない。こっちも頼んでまで連れて行くつもりはないので、会社の方針「ディレクター→チーフ→5年以上勤務」は無視して、行きたがる人優先で決めた。

ということで、残り2人は、デザイン部門のディレクターと、新人プログラマー。どちらも、パチスロとバクチが大好き。なので、きっと得るものも大きいだろう。

去年のマカオは、会長について行くだけのお気軽旅行だったが、今回は僕が引率者。無事帰って来れるかなぁ、海外も飛行機も苦手だし、と、不安にかられながら、一路マカオへ。

ところが、出発早々、トラブル発生。金沢から関空に向かう途中、特急サンダーバードが、緊急停止したのだ。

車内アナウンスによると、「駅の構内で風船が付着しているため、撤去作業を行っております。しばらく、お待ちください」

はぁ?鋼鉄の電車がフーセンで止まるか?そのまま突っ切れば、まんま「撤去」やろ?!

ということで、17分遅れで新大阪に到着。ところが、乗り継ぎの特急「はるか」は発車した後。5分待ってくれたら乗れたのに・・・「新大阪→関空」だから、フライトの客もいるんだぞ!

風船のために電車止めて、乗り継ぎ電車が5分も待てない?どうかしてるぞ、JR!

とにかく、最近のJRはすぐに止まる。ちょっとした強風でもだ。「安全対策」にしては度が過ぎるし、事故が起こったとき、とやかく言われるのがイヤなのだろう。でも、客にしてみれば、そんな当事者事情、どうでもいいわけで、ちゃんと仕事しろよ、と言いたくなる。

してるって?

ウソ。

「風船が付着→特急止めて安全確保」は大人の「仕事」とは言わないでしょ。プロで、カネとっておきながら、問題解決力がスッポリ抜け落ちている。この手の理不尽は本当に腹が立つ。歳のせいかな。

ということで、「くろしお」に変更し、フライト1時間前に関空に到着。マカオ航空は出発40分前までに、搭乗手続きをすませなければならない。なので、けっこうギリギリ。

まず、スーツケースを取りに行く。持ち歩くのが面倒なので、2日前に空港宅配で送ったのだ。関空4FのJALABC出発カウンターに行き、スーツケースを受け取る。

つぎは、搭乗手続き。あたふたと、マカオ航空のカウンターに行き、パスポートとeチケット控えを提示し、スーツケースを預け、航空チケットを受け取る。ヤレヤレ、なんとか間に合った・・・

時間がないので、すぐに、セキュリティチェックへ。物騒なモノを持ち込まないか調べるわけだ。ところが、新人プログラマーがここでひっかかった。整髪料を持ち込もうとしたのだ。というのも、100ミリリットルを超える液体は手荷物で持ち込めない。そういえば、言ってなかったっけ?ということで、整髪料はポイ・・・

つぎに、出国手続き。パスポートにはられた写真から、7kg痩せて、髪型も変わり、メガネもかけて、ゼンゼン別人なのに、おとがめナシ。さすがはプロ、何かチェックポイントがあるんだろう。

その後、モノレールで搭乗ゲートへ。これで一安心。

関空からマカオへは、直行便が出ている。なので、関西からマカオへのアクセスはいい。ところが、東京からだと、羽田から香港まで飛んで、香港からマカオまで高速船で行く必要がある(50分くらい)。なので、ちょっと面倒。成田からは直行便があるらしいが、成田までが面倒だ。

なんだかんだ、バタバタしたけど、マカオ航空NX837便は、16時30分、定刻どおり関空を飛び立った。

フライトは4時間だが、これがけっこうキツイ。「高所恐怖症&飛行機恐怖症」なので、生きた心地がしないのだ。機長がアナウンスで、「高度3万メートルを時速890kmで順調に飛行中・・・」

高度30km?時速890km?これで、順調じゃなかったら、タダじゃすまんやろ、と、居ても立ってもいられなくなった。窓をのぞき込んでは、翼が金属疲労で折れるんじゃないか、爆弾が持ち込まれてるんじゃないか、ハイジャックされたら体当たりするしかないな、でも先陣をきるのはイヤだな、2番目か3番目にしよう、と、ハラハラドキドキ、そんなこんなで、針のむしろの4時間だった。

午後7時35分、無事、マカオ空港に到着。外はまだ明るい。空港からホテルまでは、無料のシャトルバスが出ているが、徒歩でも行ける距離だ。

宿泊は、去年と同じ、「ザ・ベネチアン・マカオ・リゾートホテル」↓

Macao2012_Hotel_Venetian

アメリカ・ラスベガスの「ラスベガス・サンズ」が管理する世界第2位の巨大ホテルだ。全室スウィートルームで、3000室もある。

チェックインすると、3人の部屋が飛び飛び。というか、フロアも違う。聞いたところ、満員で、隣室にする余裕がないという。ということは、今日の宿泊客は、3000人~6000人!

後で聞いたところ、ベネチアン・マカオ・リゾートの来客数は、1日数万人だという。ほとんどの客が、日帰りでカジノに遊びに来るわけだ。ホテル内を行き来する人を観察すると、去年の2割増しという感じ。いまどき、売上2割増なんて、日本じゃありえんぞ。

チェックインをすませ、部屋に入る↓

Macao2012_Hotel_VenetianRoom

あいかわらず、広い、綺麗、豪華。でも、ちょっと気になることが・・・

ドアチェーンの先が壁にあたって、壁がへこんでいる↓

Macao2012_DoorChain

ドアチェーンと壁が近すぎるのだ。ドアチェーンをもっと左にずらすか、ドアそのものを左にずらすか、どちらにせよ、設計ミスでは?ベネチアン・マカオ・リゾートは、マカオではトップクラスの高級ホテル。日本では考えられない。

今回は、お世話になっている取引先の人たちもマカオ入りしていて、彼らと連絡を取りあう必要があった。そこで、ケータイの充電器とコンセント変換プラグを持参した。ケータイのバッテリーはすぐ切れるし、日本とマカオはコンセントの形状が違うからだ。ところが↓

Macao2012_RoomConsent

あらら、変換プラグが備え付け?ということで、ベネチアン・マカオ・リゾートは変換プラグは不要。ただし、充電器が220Vに対応していないとダメ。(マカオは220Vなので)

ウチの社員2人は、マカオが初めてなので、部屋に呼んで一通り説明する。もっとも、僕もまだ2回目なので、よくわからんのだが。

説明が終わると、疲れがドッと出た。腹が減ったような、減らないような・・・というのも、機内食は出るのだが、おやつ程度だし、出る時間も早い(午後6時?)だから、中途半端に腹が減るのだ。

ところが、ホテルの店には、寿司とか、カップラーメンとか、軽食になるものはない。(お菓子類はある)

しかも、ベネチアン・マカオ・リゾートがあるコタイ地区は、すべて、カジノ管理会社が所有していて、住宅街も、飲食店も、コンビニもない。

そこで、今回は、金沢名物「芝寿司」を買ってきたのだが、これが大正解だった。出発前に、マカオ常連の某上場企業の元会長にアドバイスされたのだ。(大王製紙の井川元会長ではないです)

ということで、いい具合に腹がおさまった。若者よ、長老の言葉には耳を傾けるべし!

僕は若くないけど・・・

by R.B

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