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週刊スモールトーク (第263話) 集団的自衛権Ⅰ~日米同盟(安保)~

カテゴリ : 戦争

2014.08.02

集団的自衛権Ⅰ~日米同盟(安保)~

■2つの自衛権

「集団的自衛権」で日本が揺れている。

くわえて ・・・

第一の仮想敵国「中国」と、今や第二の仮想敵国にのし上がった「韓国」も大揺れ、というより、口を極めて日本をののしっている。自分たちが「集団的自衛権の行使」の対象になると思っているのかな。

ビンゴかも。

あの挑発ぶりを見ると、日本を怒らせたいとしか思えないから。期待にこたえてあげないとね。

ところで、「集団的自衛権」というと、他にも自衛権がある?

イエス。自衛権には大きく2つある。

一つは、やられたらやり返す「個別的自衛権」。でも、これは「権利」というよりは「常識」だろう。右の頬を殴られたら、左の頬を差し出すバカはいないから。それで死んだら、自殺と同じですよね。キリスト教でも禁じていることだし ・・・

そもそも、地球上の生物進化は「適者生存」、早い話が、「弱肉強食」。殴られたら、殴り返せ、さもないと、自分が滅ぶ、それも、生物種、民族、国の単位で。それが嫌なら、敵を打ち倒せ ・・・ そんな自然の「大法則」を、今さら「権利」と言われてもね。

■集団的自衛権

そして ・・・

もう一つの自衛権が、冒頭の「集団的自衛権」。自分が攻撃されなくても、仲間がやられたらやり返す権利である。

仲間って?

たとえば、日本とアメリカ合衆国は「日米安保条約(日米安全保障条約)」を結んでいる。この条約によれば、日本が第三国から攻撃されたら、アメリカが助けてくれる。どう助けるかが問題だが、武力攻撃もありうる(朝鮮戦争のように) ・・・

では、アメリカが第三国から攻撃を受けたら?

日本は「集団的自衛権」を行使できないので、アメリカを助けることができない。

そんな、虫のいい話ある?

じつは、そこが問題なのだ。

(これまでの)日本側の言い分によれば ・・・

日本は独立国だから、集団的自衛権を有する。でも、これはあたりまえ。国際法上認められた権利なので、他国にとやかく言われる筋合いはない ・・・ と、ここまでは問題なし。

ところが ・・・

憲法9条で戦争を放棄しているので、他国を助ける戦争はできない!?

具体例を示そう ・・・

2012年から2013年にかけて、日中尖閣戦争が勃発寸前だった。

この間 ・・・

中国側が、中国人民解放軍(共産党軍だが事実上の国軍)を尖閣諸島に上陸させるとか、中国漁船を使って島を占領させるとか、物騒なウワサが飛び交っていた。実際、小松の自衛隊基地からの戦闘機の出撃回数も急増した。ここ金沢でも、航空自衛隊の主力戦闘機「F-15」が飛行していた。日本海側を警戒していたのかもしれない。

では、日中尖閣戦争が勃発したら?

尖閣諸島近海の軍事衝突なら、アメリカ軍は参戦しない。ただし、中国軍が沖縄や日本本土へ侵攻する気配をみせれば、話は別だ。アメリカ軍は支援に駆けつけるだろう。

ところが ・・・

そのとき、アメリカ軍が中国軍に攻撃されても、自衛隊は中国軍を攻撃することができない。

助けに来てくれたのに?

はい!

メチャクチャな話だが、この矛盾を、安部首相は分かりやすく説明している。

「日本人がアメリカの艦船で避難中に、その船が攻撃を受けたとします。ところが、自衛隊はその船(日本人)を助けることはできません。アメリカの船だからです」

どういうこっちゃ?

政府と自衛隊は、国民の生命と財産を守る義務がある。ところが、集団的自衛権を行使すれば違憲になるので、見殺しにするしかない?

では、「政府が国民の生命と財産を守らない」は違憲にならないの?

と、まるで子供相手の議論だが、一国の首相がそこまで気を遣うのには理由がある。集団的自衛権の行使を認めれば、自衛隊の海外派兵、さらには他国の戦争に引きずりこまれると、猛反対する連中がいるのだ。

あー、いつものエセ平和主義者ね。文句言うだけで、何の解決もできないくせに。ムカツク連中だ。みんな、ミンチにしてしまえ!

ちょっと待った。

冷静に考えて欲しい。

アメリカの戦争に日本が引きずり込まれるって、ヤバくないですか?

■核が必要な理由

たとえば、中東で戦争が起こったら、アメリカを支援するため、海上自衛隊が出動する。そして、地球の裏側でアラブ諸国と戦争?

日本人はイスラム教徒に何の恨みもないのに、気がついたら、自爆テロの犠牲になっていた?

日本はキリスト教とイスラム教の戦いに何の関わりもない。そもそも、日本人は無神論者なんですからね。

やっぱり、集団的自衛権はマズいわ。

ところが、一方で ・・・

すでにチベットを占領し、尖閣諸島をはじめ東シナ海、南シナ海でやりたい放題の中国にどうやって対抗する?

早い話が ・・・ 日中全面戦争が起こったら、日本はアメリカ抜きで中国に勝てるのか?

日中全面戦争?

バカも休み休み言え、で済んだのは遠い昔の話。今、そんなことを言い出せば、「危機感がない」以前に、「認知力が低い」とバカにされるのがオチだろう。

というのも、先の尖閣諸島問題で、中国の性根が露見したのだ。

2012年9月、日本が尖閣諸島の国有化を発表すると、中国側は驚くべき行動にでた。中国にある日本の工場に火をつけ、日本の店舗を叩き壊し、日本車をひっくり返し、日本大使館におしかけて気勢を上げたものだった。つまり、島の売買取引に対し、中国は暴力と破壊でこたえたわけだ。しかも、政府公認!?

早い話が ・・・

「中国政府後援、中国人民の反日暴動」

いやはや ・・・ あの異様な光景を思い起こせば、日中尖閣戦争は十分ありうるでしょう。少なくとも、局地戦はいつ起こっても不思議ではない。

さらに、韓国までが中国に与(くみ)して、日本への嫌がらせに余念がない。しかも、驚くなかれ、大統領自ら、

「日本への恨みは1000年続く」

とあおっている。リーダーは問題解決するものと思っていたが、問題をこじらせる国家元首もいるわけだ。

くわえて、日本嫌いをアピールするため、かの中国に媚びへつらう様は ・・・ 見ていて、”痛い”。荒唐無稽のフィクション映画を観ている気分だが、まぎれもない現実なのだ。いやはや ・・・

これは品格以前の問題である。

そもそも、人間の営みで最も愚かなことは、「過去を恨み続ける」こと。

50年前に、あいつはこんなひどいことをした、100年前にはもっとひどいことをした、500年前には ・・・ こんなことを言っていれば、戦争しか生まないではないか。しかも、当事者はすでに死んでいる。

たしかに、地球は弱肉強食が基本。しかし、人類のように、高度な文明を築けば、資源が少なくても共存共栄は可能だ。それを可能にするのが、テクノロジー、民意、政治なのである。ところが、韓国のように「恨み」を国是にすれば、弱肉強食を行使するしかないではないか。

もちろん、その先にあるのは「戦争」 ・・・ 戦争になればたくさんの人が死ぬ。その原因が、「過去の恨み」というのだから、驚きだ。

早い話が「かたき討ち」。

日本は江戸時代、アメリカは西部開拓時代に卒業したのにね。

過去は水に流して、われわれだけは仲良く楽しく生きようぜ、と頭を切り換えるだけで、平和と幸福が実現できるのに、あえて、恨みを加速し、破滅に向かうのだから、自殺と等価だろう。自殺を国家戦略にする国など、この世にあるのだろか?

あるということですね。

でも、もっと不思議なのは、いまだに、韓国に旅行する日本人がいるということ(ただし激減)。商用で韓国へ行く友人・知人から、嫌がらせをうけた、身の危険を感じたという話はよく聞く。彼らは商用なので仕方がないが、プライベートで旅行する人の気が知れない。

しかも、修学旅行もまだ続いているというではないか。

だいたい、韓国と北朝鮮の朝鮮戦争はまだ終わっていない(休戦中)。学校の教師たるもの、こんなことを知らない?

知っている?

じゃあ、なぜ、未成年者をわざわざ紛争地に連れて行くのだ?

なんで、よりによって韓国なのだ?

リベートでも、もらっているのかな?

話をもどそう。

とにかく、こんな敵意に満ちた隣人がいるということを忘れてはならない。

しかも、道理が通じない。

それはお互いさま?

じゃあ、戦争しかないですね。

このような因果関係は、人類1万年の歴史が証明している。

ということで、今の日本に必要なのは ・・・

軍備、つまり、戦争に備えること。国家の安全保障、ひいては、国の存亡にかかわるから。中国が、毎年、軍事予算をつり上げているのに、軍拡反対、平和でいこう!なんてただのアホですよ。

さて、ここで本題 ・・・ 日本はアメリカ抜きで日中戦争に勝てるのか?

「孫子の兵法」と双璧をなす「戦争論」を著したクラウゼヴィッツはこう言っている ・・・

「事前の計画がどれほど偉大であっても、一旦、戦端が開かれれば、すべて神の手にゆだねられるのだ」

さすがクラウゼヴィッツ、うまいこと言う。

でも、現代戦は違いますよ。

■真の独立国

まず、中国にあって、日本にない重要な兵器が2つある。

「非核弾道ミサイル」と「核弾道ミサイル」だ。

もし、通常戦で日本が有利になれば、中国は、間違いなく、非核弾道ミサイルを日本に撃ち込むだろう。非核弾道ミサイルとは、通常爆薬を搭載した弾道ミサイルである。弾道ミサイルとは、放物線を描いて飛翔するミサイルで、ナチスドイツが開発したV2ロケットを起源とする。

弾道ミサイルは、マッハ3~20という超音速で飛来するので迎撃は困難。確実に撃ち落とすには、高エネルギーレーザーや粒子ビーム砲の実用化が欠かせない。それに、非核弾頭でも、日本の軍事施設や原子力発電所に撃ち込めば、精神的、物理的ダメージは計り知れない。

それでも日本が降伏しなかったら?

中国は必ず伝家の宝刀を抜く ・・・ 降伏しないと核を使うぞ。

この瞬間、日本の負けが確定する。通常戦でどれだけ連勝してもだ。

つまり、優秀な航空機や艦船をそろえても、弾道ミサイルと核兵器がなければ ・・・

「紙の防御」

そこで、核をもつアメリカ様、つまり、日米同盟(日米安保)に頼らざるを得ないわけだ。

でも、アメリカの戦争に引きずり込まれるのはイヤ ・・・

それなら、一つ方法がある。

アメリカやロシアや中国を見習って、「真の独立国」になるのである。「真の独立国」とは、外交と軍事の独立を意味する。そのためには、弾道ミサイル、核ミサイル、核ミサイルを搭載した原子力潜水艦が欠かせない。逆に、この3点セットがあれば、中国といえども、うかつに日本に手は出せないだろう。

冷静に考えて欲しい。

今、中国が脅しをかけているのは、核を持たない国だけである。核保有国のアメリカ、ソ連、フランス、イギリスの領土や領海を侵犯したことがありますか?

インドやパキスタンや北朝鮮が、苦しい台所を工面してでも、核保有にこだわる理由はここにある(イスラエルも核保有は確実視されている)。

ただし、核ミサイルはたくさん持つ必要はない。中国は日本にくらべ、国土が広いので、核ミサイルの数を競っても仕方がないのだ。全面核戦争になれば、中国より先に日本が焦土と化すから。

しかし、たとえ、数は少なくても、核ミサイルを搭載した日本の原子力潜水艦が潜行していたら ・・・

中国側は、うかつに核を使えない。原子力潜水艦は探知不能なので、いつどこから核ミサイルが飛来するかわからない。その一撃が、中国の指導部の上空で炸裂したら ・・・

最終的に中国が勝利しても、自分が死んでは何にもならない ・・・

というわけで、「核の抑止力」は事実なのである。

さらに、日本が「真の独立国」になれば、日米安保は限定的なものになり、集団的自衛権のからみで、アメリカの戦争に引きずり込まれる心配もない。これが「独立国」というものなのだ。

でも、現状、日本が核保有国になるのはムリ?

はい、では ・・・

アメリカの戦争に巻き込まれるのを覚悟で、「集団的自衛権の行使」を認めるしかないですね。

おっと、もう一つ選択肢がある。

天敵、中国とくっつく ・・・ つまり、日中同盟!?

by R.B

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