家の廊下で、ゴキブリが仰向けになっている。だけど、どこか不自然・・・

死んだフリ？床を踏みつけると、当のゴキブリはピクリ。やっぱり・・・あやうく、だまされるところだった。

ゴキブリの生命力は、地球最強らしい。頭を切り落しても、１週間は生きるとか。しかも、死因は餓死。頭がないと、食べられないので・・・

そんな不死身のゴキブリが、死んだフリ？日頃、あんな傍若無人にふるまっているのに。それとも、ホントに弱っている？食あたり？まさか・・・

ゴキブリキラーのカミさんは、今日はいない。なので、カミさん愛用の化学兵器で、ぷしゅ～っ、とやられたはずがないし、じゃあ、なんで倒れている？

30分ほどして戻ってみると、あのゴキブリがいない。やっぱり、死んだフリだった？居間で、ガソゴソ音がする。おっ、カミさんがもう帰ってる。とすると、カミさんが後始末した？カミさんに聞くと面白くないので、自分で考えることにした。

可能性は2つある。僕を見て（ゴキブリに目あったかな）、あるいは僕の足音を聞いて（ゴキブリに耳あったかな）、ゴキブリは死んだフリをした。または、演技ではなく、本当に瀕死の状態だった。

しかし・・・残飯を漁るか、逃げ回るしか能のないゴキブリが、人間をだます？やっぱり、瀕死だったのかも・・・だけど、目に見える外傷はなかったし・・・物理的破壊以外でゴキブリを倒すには、食中毒か化学兵器しかない？

ところが、我が家で、例の化学兵器を使いこなすのは、カミさんのみ。そのカミさんは外出していたのだから、食中毒しかない？

ということで、すべての状況を考慮し、合理的かつ冷静に判断すると、可能性は2つある。ゴキブリは、

1．死んだフリをした

2．食中毒で倒れた

どっちにしろ、ニュースだ！

こんなバカなことを考えているうちに、日が暮れてしまった。仕事は山ほどあるのに・・・