■東日本大震災・2011年4月24日 2011.04.24
テレビ朝日の「朝まで生テレビ」で、勝間和代がいつものノリでまくしたて、非難をあびている。
勝間:「放射性物質が実際より恐いと思われているのが問題」
は?放射能を甘くみる方が問題では?
勝間:「放射線がちょっと増えただけ、問題ない」
え?3月18日、福島県浪江町で記録した数値は150uSv毎時で、通常の「3000倍」。アタマ大丈夫か?
勝間:「プルトニウムは特に大きな危険はないはず」
0.01グラムほど吸ってみたら?この量で死亡率50%。
勝間:「チェルノブイリの事故で小児甲状腺ガンは増えたが、それ以外は不明」
だから?「それ以外は不明」なら、小児甲状腺ガンが増えても問題ないと?
勝間:「今回の福島原発事故は、むしろマネジメントの問題」
おいおい、高さ38メートルの津波が記録されているのに、けちって、数メートルの対策ですませたことが、マネジメントの問題か?
これほど話がムチャクチャなら、考えられる理由は2つ。頭が悪いか、原発擁護派から何かを得ているか。いずれにせよ勝間、お前は社会をなめている。
4月20日、「母乳調査・母子支援ネットワーク」は、千葉と茨城の女性4人の母乳から、放射性物質が検出されたと発表した。ただし、被験者の数は少ないし、検出された量も大したことはないらしい(母乳の基準はないのだが)。だから安心?ゼンゼン!千葉は原発から220kmも離れているのに、検出されること自体、恐くないか?
4月21日、放射線量が高い地域の小中学生を、疎開させる案がもちあがった。対象となるのは、「0.6uSv毎時」以上の学校。実はこの数値でも通常の10倍。こんなのが降り積もった運動場を、駆け回る気にはなれない。
4月22日、原発20キロ圏内が警戒区域に指定され、立ち入りが原則禁止になった。ということは、今まで人が入っていた?何を考えているのだ?放射能汚染を甘く見ていないか?
すでに、政府は、「避難住民の6~9カ月後の帰宅を目指す」ことを約束しており、一時帰宅についても、制限つきで認めるという。それも、半径20km圏内!信じられない。そんな国がどこにあるのだろう?
原発の20km圏内に、牛や豚や鶏が、多数取り残されているという。畜産農家は、「餓死を待つなんてむごい。せめて殺処分を」と訴えているらしい。気持ちはわかるけど、事の重大さが分かっていないのでは?政府が、「ただちに害があるわけではない」とか、帰宅の約束をするから、みんな放射能汚染に鈍感になっているのだ。
ほとんどの日本人が、チェルノブイリ原発事故を知りながら、現実を直視していない。事故から25年も経った今でも、チェルノブイリの放射能汚染は深刻で、強制移住させられた住民11万人も、帰還する見通しが立っていない。こんな簡単なことも理解できない?さらに、福島第1原発から出た放射性物質の量は、すでにチェルノブイリを超えたという学者もいる。チェルノブイリは一気に吹き上げたから、目立っただけ。
じつは、福島第1原発内の放射性物質量は、チェルノブイリ原発よりはるかに多い。それが今でも「垂れ流し」なのに・・・これらの事実を考慮すれば、現時点でも、半径30km圏は数十年住めなくなる、と考えたほうが無難だ。ところが、政府や御用学者は、「ただちに害になるわけではない」の一点張りで、「6~9カ月後の帰宅」を吹聴している。一方、「現時点で、すでに危険」と訴える学者は、危機を煽る「反社会分子」と見なされている。
もちろん、どっちの言い分が正しいか、今はわからない。結果がでるのは5~10年後だろう。であれば、僕なら、悪い方に備える。最終的には、国が放射能汚染地域をすべて買い上げ、ソーラーパネルを敷きつめ、太陽光発電エリアにするしかないだろう。農産物はムリだが、ここで発電された電気なら大丈夫。電気が放射能に汚染されることはないだろうから。これが、住民に安全な福島の未来だと思っている。
少し前、管さんは珍しく良いことを言った。「ただの復興ではなく、一から創造するつもりでやるべきだ」素晴らしい!ところが、民主党内からも反対の声があがったという。なんで?この発言のどこがおかしいのだ?言ったのが管さんだから・・・なるほど。管さん、ガンバレ、信用しているわけじゃないけど、僕は影ながら応援している。
by R.B