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スモールトーク雑記

■おゆとり様(ゆとり世代) 2010.10.31

2010年、就職戦線・・・今年も氷河期がつづく。

しかも、今、戦場にいるのは「おゆとり様」世代。

おゆとり様とは、いわゆる「ゆとり教育」を受けた若者たちで、「円周率=3」ですっかり有名になった。いわく、こんな低レベルな教育をするから、日本の若者はダメになったのだ、と。

しかし・・・

円周率はそんな大げさな”数”ではないし、もちろん、円周率にも責任はない。「円周率=円の周の長さ÷円の直径」なのだが、整数でも、分数でも表せない。そこで、無理に小数で表すと、円周率=3.141592・・・と無限に続く。

しかも、

10÷3=3.333333・・・

のように、繰り返しがない。無理っぽい数ということで、無理数とよばれている。ただ、直線を引けば、線上のほとんどの数は無理数である。なので、円周率が特別な”数”というわけではない。

おそらく、「円周率=3」が気に入らない人たちは、「円周率=3.14」としたいのだろうが、それなら、「円周率=3.14・・・」が正しい。

さて、その「おゆとり様」だが、一般論的には、”ぬる~ぃ世代”ということになっている。では、具体的にどう”ぬる~ぃ”のか?

簡単にいえば、

1.贅沢に感心がなく、分相応なライフスタイルをもつ。

2.ブランドや車への関心も低い。

3.異性よりも同性の友人を大切にする。

4.休日は自宅でパソコン・DVD・ゲーム・読書などで過ごす。

5.貯蓄を重視する。

6.巣ごもり

7.草食系男子

ところが、見方を変えると・・・

ゆとり世代
旧世代
ぬる~ぃ ガツガツ
分相応なライフスタイル カードローンで買い物しまくり
異性よりも同性が大切 女or男の尻を追っかけまわす
自宅でパソコン・DVD・ゲーム・読書 夜のちまたを徘徊する

さて、どっちがまともなのだろう?

旧世代のライフスタイルとは、ムダなモノを山のように作って、消費し、大量の廃棄物をはきだすこと。つまり、ガラクタ文明。それが、リーマンショックで、化けの皮がはがれたことを思い出そう。

本当は、ゆとり世代は、より洗練された未来文明の継承者なのかもしれない。ハイテクを駆使し、ガラクタを生産しなくても、経済も生活も成り立つ文明。ECOでありながら、物質的にも精神的にも恵まれた世界。これこそ、ハイテク自給自足文明・・・

とはいえ、地球の現実は、やっぱり弱肉強食。軍事衝突や経済戦争に勝ち抜く力も必要だ。とすれば、「おゆとり様」では先が心配、というのも事実。だが、おゆとり様世代のすべてが、”ぬるーぃ”わけではない。

今、契約しているリクルート会社の担当者は、まだ23才の女性。いわゆる「おゆとり様」世代だ。ところが、頭は切れるし、ガッツもある。彼女からのメールは、午後11時以降はザラ。しかも、合同説明会の時期になると、土日はナシ。家に帰ったら寝るだけ、という。それでも、彼女は、元気な笑顔を絶やさない。美人だし・・・

結局、こんな”熱い”若者たちを触媒に、”ぬる~ぃ”若者たちを熱くするしかないのかもしれない。今話題のレアメタル(触媒)みたいだが。とにかく、ヘンな平等主義を捨て、頑張った者が称賛される社会をつくるしかない。

今、日本は韓国の背中を見ている。企業も人材も後れをとっているのだ。韓国の成功は、一も二もなく、競争原理による。本当に優秀な者は、放っておいても大丈夫。問題はミドルクラスだ。しかし、
数の多いミドルクラスを狙うなら、社会に「競争システム」を組み込むしかない。

とはいえ、社会を変えるには時間がかかる。その間も、競争力はどんどん失われていく。変化を加速するための仕掛けが必要だろう。何か良い方法はないだろうか?

たぶん、現実的かつ効果的な方法は一つしかない。黒船、つまり、どうしようもない外圧・・・北朝鮮が日本海にテポドンを撃ち込む、尖閣諸島で、海上自衛隊が中国海軍と武力衝突する、のような緊急事態が起こらない限り、目は覚めないだろう。眠っているのは、ゆとり世代だけではないのだ。

目がうつろで、キレた時だけマジな首相、存在感のないサラリーマン大臣、一方、こんなチャンスをものにできない自民党。一体、日本はやっているのだ?世界トップクラスのハイテクを有し、他国がうらやむ莫大な富を貯え、世界一安全な国なのに。

ということで、立ち上がれ日本!しかないな。(新党のことに非ず)

by R.B

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