■ブラック企業とホワイト企業 2018.05.09
新入生、新入社員のみなさん、「5月病」は大丈夫ですか?
「5月病」とは・・・4月に入学・入社したら、環境が変わって5月に落ち込むこと。
ほんとうは、心の病につながるかも、のコワイ話なのだが、今はジョークになっている・・・ちょっと落ちこんだら、ニッコリ笑って「これって5月病?」
もっとも、場合によってはジョークですまない。
学生なら、数年我慢すればいいが、新入社員はそうはいかない。定年まで踏ん張れば「40年」・・・人生、終わってますよ!
気難しい年寄りは、何かあるたびに「石の上にも3年(何ごとも我慢が大事)」を力説するが、それでもたったの「3年」!
そもそも、ブラック企業で我慢するのはムダ、と思っている。
心を病むか、体を病むか、辞めるのは時間の問題だから。どうせ辞めるなら早い方がいい。ただし、ノウハウを得るのが目的なら、居すわる価値はある。そんな会社にノウハウがあればの話だが。
ここで重要なのは、「ブラック」に明確な定義がないこと。
自分が「ブラック」と思ったら「ブラック」なのだ。病むのは、A君でも、Bさんでも、評論家でもない、あなた自身だから。
つまり、「ブラック/ホワイト」の客観的な尺度は存在しない。自分が合うか合わないかなのだ。合わなければ「ブラック」、その場合、選択肢は2つしかない。会社をホワイトに変えるか、自分が辞めるか。
ただし、安易な「ブラック」認定はおすすめできない。入る会社(ホワイト)がなくなるから。
それに「ホワイト」にもストレスはある。
体験談を話そう。
ぼくのサラリーマン人生は、コンピュータ技術者ではじまった。たまたま、コンピュータが大好きだったので、仕事に夢中になった。難儀な開発を次々成功させ、会社で最年少の課長に・・・人生は順風満帆。
ところが、ある日・・・
東京支店長から驚くべき話を聞いた。上司が、ぼくをこう評したというのだ。
「あいつは自動販売機だ。コインを入れて、ボタンをおすと、モノが出てくる。手間がかからなくていい」
自動販売機・・・お手軽で、便利な装置。
ぼくの技術力、管理能力、人格、識見、先見性は?
それはどうでもいい、ボタンをおしたら、何も考えなくても、モノが出てくる、というわけだ。そのときの衝撃は今でも覚えている。
しかし、この歳になると思う。
なんでもかんでも報告してくる真面目な「ほうれんそう」社員より、好き勝手やる生意気な「独断専行」社員の方がいい。時間が節約できるし、「結果責任」だけ覚悟しておけばいいのだから。いつの間にか、ぼくも「自動販売機」を求めていたわけだ。
新入社員のみなさん・・・
上司にとって、最良の部下は、手続き重視の「ほうれんそう」タイプではなく、結果オーライの「自動販売機」なんですよ。ただし、「ビール」のボタンを押して「柿の種」が出てくるのはダメ!
by R.B