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スモールトーク雑記

■フリンジ(海外ドラマ)・DVD 2010.06.20

世にいう、マニアとかオタクとかは、自分がひいきにする作品が一番、と信じている。しかも、たちの悪いことに、それを人前で主張して譲らない。

僕もそんなマニアの一人だが、あるとき、知り合いの映像ディレクターにこう諭された。「最高の作品とは、その人が思春期に見たものなんです」なるほど・・・

ということで、僕の場合は、古き良き時代のアメリカのSFドラマ。そして、その原点が、「アウターリミッツ」だ。ただし、リメーク版の「新アウターリミッツ」ではなく、元祖「アウターリミッツ」。1960年代のシロモノで、全編モノクロ・・・

そのBOX版が、「アウターリミッツ完全版DVD-BOX」なのだが、3000セットの限定生産で、すでに廃盤。今は中古品しか手に入らない。

中古でも、amazonならふつうに買えるけど、代引きは×で、カードのみ。物騒なカード情報を、インターネットに流す気にはなれない。というわけで、東京に出張するたびに、時間があれば、秋葉原の中古ショップをうろついている。

こんなマイナーなDVDを扱っているのは、「リバティ」で3店舗、「トレーダー(TRADER)」で2店舗。僕の脳には、この5店舗を最短で回るルートマップがインプットされているので、30分で全店舗回れる。何の自慢にもならないが。

先週末、東京出張があった。打ち合わせが午後6時半に終わったので、秋葉原に直行。期待はしてなかったけど、やっぱり、「アウターリミッツ」はなかった。

ところが・・・

トレーダー本店で、思わぬ掘り出し物を見つけた。「フリンジ・FRINGE(ファースト・シーズン)コレクターズ・ボックス【Blu-ray】」。おぉ、フリンジのDVDボックスか。ん、ブルーレイ?おぉぉ~、マジか!我が目を疑った。

中古品だが、定価24,500円のところを、14,500円。amazonなら、中古でも16,000円はするし、新品なら17,800円。3,000円の差はでかい。だけど、今、こんなものを買ったら、今月のランチは、コンビニおにぎり(昆布)=115円生活応援カップヌードル=118円しめて、233円ナリ。どうしよう・・・

もし、仕事か家事なら、優先順位を決めて、さっと決断できるのに、なんで、趣味だけ、いつもこうなんだ?ひょっとして、僕という人間は、趣味>>仕事・家庭!?うわ、誰にも言えんわ・・・ということで、長考すること40分、僕は店のレジの前に立っていた。ブルーのBOXを握りしめて。

「フリンジ(FRINGE)」は、アメリカで人気のSFドラマだが、日本ではあまり知られていない。制作は、ドラマ「LOST」や映画「スタートレック(2009年)」で有名なJ・J・エイブラムス。放映は、テレビドラマ「24・TWENTYFOUR」のFOX。

なので、断じてチープなB級SFではない。パイロット版(第1話)の制作費は、なんと10億円。SFドラマの名作「宇宙家族ロビンソン」のパイロット版の20倍!もっとも、時代は違うが。それにしても、アメリカのテレビドラマは気合いが入っている。日本のドラマとは大違いだ。

出張から帰った翌日、ある開発プロジェクトの打ちあげがあった。CG担当の協力会社も来社し、宴会は大いに盛り上がった。そして、2次会・・・僕は、デザイン会社のプロデューサーとシッポリ話し込んだ。

「最近、面白いドラマないですかねぇ?」すると、彼はニヤリとして、「フリンジです。マジ、面白いですよ。レンタルショップで、毎週借りて観てます」

「えー、昨日、アキバでブルーレイのボックス買いましたよ!」「えー、いくらです?」「14,500円」「えー、マジですか?それ買いですよ!」なんて、2人だけで盛り上がっていた。

翌日は土曜日だったので、仕事は午後5時に切り上げて、帰宅。さっそく、フリンジBOXの封を切り、ブルーレイをPS3に差し込んだ。・・・綺麗だ、なんて綺麗だなんだ、さすがブルーレイ!マニアックだ、なんて面白いんだ、さすがFOX!美人だ、なんて魅力的なキャラなんだ、さすが・・・僕はフリンジにすっかりのめり込んでしまった。

by R.B

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