ディアブロ3攻略~隠しダンジョン~
■隠しダンジョン
モーモー牧場・・・あれはケッサクだった。ディアブロ3の前作「ディアブロ2」の隠しダンジョンのことである。
秘密のゲートをくぐると、のどかな牧場が広がり、そこに、牛が立っている。牧場なので、牛がいて当然なのだが、問題は「立っている」こと。
前足で武器を握りしめ、後ろ足で「立っている」。二足歩行のモーモー歩兵というわけだ。とはいえ、見てくれがひょうきんなので、ゼンゼン恐くない。
経験値を稼ぐにはいい狩り場だ、と当たるを幸いやっつけていると・・・
敵の数は減るどころか、増えるばかり。
どうなっている?
あげく・・・
何重にも包囲され、身動きが取れなくなり、剣を振ることもできない。やがて、ぎゅうぎゅう、おしくらまんじゅうの果てに「圧死」。こんな手があったのか、とつくづく感心したものだ。
どんな強い敵でも、しょせんは「点と線」の攻撃。モーモー歩兵の「面の攻撃」にはかなわないわけだ。絶望的な戦況を眺めながら、ふと、70年前の日中戦争を思い出した。
1937年7月7日、七夕の日、盧溝橋事件が勃発、日本と中国は全面戦争に突入した。その20日後、日本軍は北京総攻撃を開始、翌日には占領した。さらに、蒋介石の国民政府の首都・南京にも侵攻、同年12月に占領した。その後、日本軍は、脱出した蒋介石を追撃し、1938年10月までに徐州、広東、武漢を占領、目の覚めるような快進撃だった。
ところが・・・
蒋介石は降伏しなかった。政府を四川省の重慶にうつし、徹底抗戦を続けたのである。四川省は、三国志で劉備玄徳が支配した中国の西端の地である。さすがの日本軍も、そこまで侵攻する体力はなかった。
つまり・・・
日本軍はその高い戦闘能力によって、点と線を占領したが、中国の面の守りに呑み込まれたのである。やがて、アメリカ軍の総反撃が始まり、日本は敗北した。その結果、日本軍は中国から撤退したのである。
だから、非力であっても、面の守り、面の攻撃は侮れない。鋭い矛先を吸収する力があるのだ。
話をもどそう。
かくして、ディアブロ2の「モーモー牧場」は伝説となった(ホントだぞ)。
では、ディアブロ3にも「モーモー牧場」がある?
ない。
そんな・・・
というわけで、代わりに用意されたのが、隠しダンジョン「ねじれ虹の国」である。
■ねじれ虹の国
画面が「ねじれ虹の国」。
一応、戦闘シーンなのだが、ご覧のとおり、緊張感はまるでナシ。画面中央に見えるのは、ユニコーンと花びら。
ユニコーンと花びらが敵?
そう、この国に登場する敵は、すべて「ゆるキャラ」、早い話が「おとぎの国」なのだ。
しかし、外見にだまされてはいけない。「ねじれ虹の国」は「モーモー牧場」の代替ステージなのだ。つまり、非常に手強い。特に、エリートのユニコーンの打撃力は強烈で、生命力が低いとイチコロ。
そのぶん、良いアイテムがドロップすると思いきや・・・
レジェンダリー(最良品)は出るには出るが、品質は二流。しかも、そのほとんどが指輪や首飾りのたぐい。剣や盾のような大物はほとんど出ない。実際、ねじれ虹の国で拾ったアイテムで、最後まで装備したアイテムは皆無だった。
でも、ひとつ気になるウワサが・・・
「ねじれ虹の国」にしかドロップしないレジェンダリーがあるというのだ。
そこで、7回も挑戦し、やっと、それらしきものを手に入れた。
それが「ホラドリムのハンバーガー」。
ハンバーガー!?
画面がその「ホラドリムのハンバーガー」。
たしかに、見てくれはハンバーガーだが、カテゴリーは「ダガー(短剣)」。じゃあ、攻撃用の武器?
さては、ハンバーガーに見せかけて、食中毒で敵をやっつける大量破壊兵器?
ところが・・・ダメージ(攻撃力)は「963」。レジェンダリーでは最低クラスだ。
ちなみに、最後に装備していた斧「メッサーシュミットのリーヴァー」のダメージは「1792.5」。つまり、半分のスペック。しかも、防御力も生命力も「オマケ」程度。
これが、「ねじれ虹の国」しか出ない幻のレアアイテム?
やっとれん・・・でも、シャレでゲットしたい人がいるかもしれないので、入手方法を説明しておこう。
「ねじれ虹の国」に入るには、まず、次の4つのアイテムを入手する。
1.黒いキノコ
第1章(ACT1)「暗黒の王の支配」の「大聖堂レベル1」に出現する(出ないこともある)。
2.ワートのベル
第2章(ACT2)「アルカーナスへの道」の基地にいる少女が売っている(必ず売っている)。
3.物言う宝石
第3章(ACT3)「攻城兵器」の「氷の洞窟」のレベル2に出現する(出ないこともある)。ただし、マップはランダムに生成されるので、「氷の洞窟」の代わりに「霜降りの洞窟」が出現することがある。その場合、絶対にドロップしない(ゲームを一旦終了して再スタート)。
4.牛追いの杖の図面
第4章(ACT4)「究極の悪」の「大いなる橋」にいるボスのイズアルを倒すとドロップする(出ないこともある)。
以上、ドロップしない場合、一旦、ゲームを終了して、再スタートする。ただし、2、3回やれば、たいていドロップする。ただし、「物言う宝石」は、「黒いキノコ」と「ワートのベル」を装備していないとドロップしない(保管箱にあってもダメ)。
4つのアイテムが入手できたら、鍛冶屋で「牛追いの杖」を作ってもらおう。
だだし・・・
「ねじれ虹の国」は、ノーマル、ナイトメア、ヘル、インフェルノ、それぞれ4つのモードがある。そのため、下位モードで作った「牛追いの杖」で、上位モードの「ねじれ虹の国」には入るこはできない。
では、各モードごとに、アイテムを4つ集めて、「牛追いの杖」を作らないとダメ?
それでもいいが、もっと簡単な方法がある。
まず、ノーマルで4つのアイテムを集めて「牛追いの杖」を作る。つぎに、図面を使って、ナイトメア、ヘル、インフェルノ用の「牛追いの杖」にバージョンアップするのである。さらに、インフェルノの「究極の牛追い杖」を手に入れれば、すべての「ねじれ虹の国」に入ることができる。
つぎに、「ねじれ虹の国」に入る方法。
第1章(ACT1)の最後のクエストをロードして、「古い廃墟」にワープする。その後、北西に進み「旧トリストラム街道」に入る。それをまっすぐ行くと、大地が裂けて、虹色の光が漏れている場所がある。近づくと、牛王の亡霊が現れ、
「例のものを持ってきたようだな・・・」
と話しかけてくる。
牛王の長話が終わると、そこから「ねじれ虹の国」に入れる。
一度、「牛追いの杖」を作れば、「ねじれ虹の国」に何度でも入れるが、役に立つレジェンダリーが手に入るわけではない。特産品の「ホラドリムのハンバーガー」を手に入れても、眺めるだけだし。
まあ、でも、ディアブロ3をやりこんだ「勲章」にはなるかもですね。
ただし、やりこんだ「勲章」なら、もっと凄いのがある。シリアス版隠しダンジョン「ヘルファイア・リング」だ。
■ヘルファイア・リング
「ヘルファイア・リング」の最終目的は究極の指輪「ヘルファイア・リング」を手に入れること。こちらも、アイテム集めから始まるのだが、「ねじれ虹の国」と決定的な違いがある。
下位のモード(ノーマル、ナイトメア、ヘル)だと、必要なアイテム(鍵)がほとんどドロップしないのだ。実際、鍵を落とす敵キャラ「鍵の番人」は、マスターの後半でしかお目にかからない。なので、「ヘルファイア・リング」はマスターVで挑戦した方がいいだろう。
しかも、「ねじれ虹の国」よりはるかにメンドー・・・まあ、でも、一応説明しよう。
まず、必要なアイテム。
1.破壊の鍵(第1章でドロップ)
2.憎悪の鍵(第2章でドロップ)
3.恐怖の鍵(第3章でドロップ)
4.地獄への門を開く器の図面(第4章でドロップ)
以上のアイテムがそろったら、鍛冶屋で「地獄への門を開く器」を作ってもらう。
ただし、これで作れるのは「地獄への門を開く器」1個。ところが、最終目的の「ヘルファイア・リング」を手に入れるには、「地獄への門を開く器」が3個必要なのだ。
じゃあ、「3つの鍵」を3回拾うわけ?
イエス!
ここで、普通の人ならあきらめるので、話を辞めてもいいのだが・・・せっかくなので、話を進めよう。
「地獄への門を開く器」を作ったら、第1章のクエスト「ニュー・トリストラムへの帰還」をロードする。つぎに、村の基地にある治療師マラキの後ろの扉を叩き壊して、「異端者の棲み処」に入る。
画面が「異端者の棲み処」。
ここで、「地獄への門を開く器」を使用すると、赤いポータルが開く(左画面)。このポータルの先には、熾烈なボス戦が待っている。というのも、それまで、登場したボスが、2体協同で攻めてくるのだ。
画面がそのポータルの向こう側の世界。
ここで、右側の敵に注目。第1章に登場するボス「スケルトンキング」と、第1章と第2章に登場する人気のボス「マグダ」がいる。
つまり、このステージでは、ボスを2体倒さなければならない。
一見、難儀にみえるが、スケルトンキングとマグダが同時に攻めてくることはない。まず、スケルトンキングの攻撃から始まり、これを倒すと、つぎに、マグダが攻めてくる。だから、ライフさえ注意していれば、それほど難しくはないだろう。
ところが・・・
「ヘルファイア・リング」を手に入れるには、3つの「地獄への門を開く器」が必要になる。3つのポータルを生成し、3つの世界に入り、3つの素材を手に入れて、初めてゲットできるわけだ。
これだけ聞けば、十分ゲンナリだが、ゲットしたら、さらにゲンナリだ。
「ヘルファイア・リング」が存外にショボイのだ。実際、「ヘルファイア・リング」を手に入れた息子は、
「あんな苦労したのに、このスペックはないやろ」
と吠えていた。それを聞いて、「地獄への門を開く器」は1つでやめることにした。
というわけで、ディアブロ3の隠しダンジョンは、労多く益なし。とくに、「ヘルファイア・リング」は、コストパーフォーマンスが最悪。
■トレハン
さて、インフェルノのマスターVをクリアし、労多く益なしの「ヘルファイア・リング」を手に入れれば、もうやることがなくなる。
ところが・・・
世の中にはヒマな人がいるもので、その後も、ディアブロ3を続けている人がいる。お気に入りのクエストで、狩りを続けているのだ。もちろん、目的はアイテム捜し。これを、トレジャー(宝物)ハンティング(狩る)、略して「トレハン」とよんでいる。
宝物をゲットして、何かいいことあるの?
強力なアイテムを装備すれば、キャラのスペックがアップする!
でも・・・
最強のディアブロを倒したのに、これ以上スペックを上げてどうするの?
ごもっとも。だから、普通の人はやらない。
というわけで、ディアブロ3はこれでおしまい?
ところが・・・
2014年8月に、ディアブロ3のスペシャルパッケージ「リーパーオブソウルズアルティメットイービルエディション」が発売されるという。
何がスペシャルかというと・・・
ここで紹介した標準版「ディアブロ3」に加え、新しく「第5章」が追加される。さらに、経験値の最大値が「60」から「70」に引き上げられ、それに対応するスキルも追加される。そして、新しいクラス「クルセイダー」も追加・・・追加、追加のオンパレードだ。
しかも・・・
「ディアブロ3」のセーブデータが、そのまま移行できる!
あー、もう買うしかないわ。
ということで、究極の人生潰しがつづく・・・
《完》
参考:
ディアブロIIIスクウェア・エニックス
by R.B