高市早苗さんの戦い~自民大勝と中道大敗の未来~
■衝撃の2026年衆院選
2026年2月8日の第51回衆院選は、衝撃だった。
「衝撃」は3つ。
第一に、高市早苗総裁率いる自民党が、議席数60%増で、単独で総議席数の2/3を超えた。これは戦後初の快挙である。
第二に、野党第一党の中道改革連合(立憲民主党+公明党)は、議席数が72%減で、ほぼ壊滅。
「壊滅」は誇張ではない。株の底値は「半値八掛け=60%減」といわれるが、それどころではない。
じつは、立憲民主党は、2012年の衆院選でも大敗しているが、今回よりマシ。岡田克也や枝野幸男などベテラン勢は生き残ったから。ところが、今回は、ベテラン勢は野田代表を除いて全滅。結果、ライバルの自民党をかつてないほど巨大化させた。そんなこんなで、今回の選挙は、野党第一党として、歴史に残る大敗北といっていだろう。
第三に、中道改革連合(以下「中道」)は、立憲民主党と公明党のハイブリッド新党だが、両者に天地の差が開いた。公明系は議席数を4つのばしたのに、立民系はなんと85%減。原因は、立民の支持率が急落したからだが、それだけではない。比例上位枠を公明系候補に譲ったため、小選挙区の敗北がそのまま落選につながったのだ。落選した立民系議員は、指導部に恨み骨髄だろう。
さすがに、責任を感じたのか、中道の野田・共同代表は、2月9日の会見でこんな発言をしている。
「大敗を喫した責任は極めて大きい。万死に値する大きな責任だ」
あれから、1ヶ月以上たつけど、誰も死んでませんけど。
立民議員がたくさん落選したので、それを「万死」と擁護する向きもあるが、野田代表本人は生き残っているので、話がつながらない。
さらに、選挙後、ほとぼりが冷めたと思ったのか、野田元代表は、公式サイトのブログにこうつづった。
「自民党にガチンコ勝負で負けたという実感はありません。高市首相への期待感だけの『推し活』のようなイメージ論に、選挙戦全体が支配されてしまったように思います。何とも言えない独特の『時代の空気』に、私たちの訴えが飲み込まれてしまいました」
これにはビックリだ。
俺たちが負けたのは、軽薄な「高市推し活」、「中身のないイメージ論」、「時代の空気」のせいと言っているのだ。悪いのは俺たちではなく、愚かな国民だと。
冷静に考えてみよう。
日本は民主主義国家だ。民主主義なら、民意が第一。その民意が「中道にNO!」を突きつけたのに、負けてないと言い張るのは、民意を認めないということ。なんという傲慢さだろう。
さらに、中道の跡を継いだ小川代表も「議席数に関係なく、対等に・・・」と勇ましいが、これまたビックリだ。
民主主義は「多数決の原理」が大原則ですよね。
そもそも、議席数が少ないのは「国民の支持」が少ないから。民意が得られていないのに、対等に!?
どうかしている。
高市政権を嫌うのは、左派の野党だけではない。左派が多いオールドメディアも同じ。高市早苗総理に、はじめから批判的なのだ。
2025年10月、高市早苗総裁が第104代首相に就任したときのこと。
就任直後の挨拶で「ワーク・ライフ・バランスを捨てる。働いて、働いて、働いて、働いて、働いていく」と宣言すると、過労死防止の潮流に逆行するとして、大騒ぎになった。
じゃあ、聞くけど・・・
一国の首相が、働かない方がいいのか?
こんな国難にあって、のんびり、まったりやる方がいいのか?
ゴルフやって、宴席に出て、有給取って(国会議員に有給あるのかな?)・・・バカじゃないの。
それだけではない。
衆院予算委員会がらみで、与党の賛成多数で議決すると、「『数の力』で野党を押し切った、常軌を逸している」とメディアは力強く非難した。
「民主主義の基本原理=多数決の原理=数の力」ですよね。
高市早苗さんは、二世議員(世襲議員)ではない。
ゼロスタートで、昭和の古いしきたりを受け継ぐ、お爺さん政党の中で、総裁までのぼりつめたのだ。そして、ついに日本初の女性総理になった。誰も届かなかったガラスの天井を破ったのだ。そこに至るには、どれほどの苦労があったか、想像に難くない。
凄いな、こんな人いるんだ、とちょっと感動した。
ところが、インテリを自負する政治家、識者、オールドメディアは、高市政権を批判しまくり、中には口汚くののしる輩もいる。しかも、まだ何もしていないうちから。
彼女は、敵国の指導者ではない。おらが国の最高指導者なのだ。
みんなで応援するぞ、という気になれないのか?
自分の国を良くしたいと思わないのか?
もっとも、国民はバカではない。
そんないびつな構図を察知したから、高市早苗率いる自民党が歴史的大勝利をおさめたのだ。
■立民が大敗した理由
一方、立民が歴史的大敗した理由は明らかだ。
公明党の組織票欲しさに、党の基本理念を曲げて、「原発再稼働」と「安保法制」を容認したから。
おそらく、こう考えたのだ。
このままでは負ける、それなら、座して死を待つより、伸るか反るかの勝負に出よう。
追い詰められた者が、やりがちな手だが、たいていは大失敗する。負けを前提に、被害を最小限にくい止める方がいい。致命傷さえ負わなければ、またチャンスがあるからだ。
まぁでも、それは結果論で、勝ち目があれば勝負するのもいいだろう。ただし、今回はどうみても「伸るか反るか」ではなく「反るしかない」。
理由はこうだ。
本来、政党はビジョンと政策を掲げて戦うもの。その党を柱を曲げて、票集めに走るなら、タダの「就活」である。この瞬間、自民党が嫌いで、消去法で立民を支持していた票は、雲散霧消しただろう。
選挙の顔にも問題があった。
中道の共同代表の平均年齢は71才。その二人がそろって、TVに登場したときは、ドン引きだった。一丁上がりの、くたびれた、覇気のない顔つき、話す術も内容も「昭和」。
あげく・・・
「中道改革連合」のピカピカの看板を、嬉しそうに支える5人の幹部の写真が公開されると、「5爺(ファイブジー)」と揶揄されたものだ。政治は顔ではないだが、イメージも重要である。
現役世代、とくに若い世代は、爺さんというだけで、聞く耳をもたない。態度に出す出さないの差はあるが、心の中では、みんなそう思っている。だから、爺さんが、上から目線で、導いてやる的な態度では、勝ち目はない。
一方、自民党の顔は高市早苗、ガラスの天井を打ち破った日本初の女性首相だ。新鮮だし、聡明で、歯切れもいい。たまに発する関西弁のジョークも、拍子抜けするようで、どこか心地良い。
今回、議席数を増やしたのは自民党だけではない。
日本維新の会、国民民主党、参政党、チームみらいも勝ち組だ。共通するのは、党首が若く、活気があり、歯切れがいい。そして、与党を口汚くののしることもない。だから、TVでみていも清々しい。
そして、選挙演説も大違いだ。
中道は、自民党の批判一辺倒で、執拗に高市総裁を個人攻撃していた。これは批判ではない、悪口だ。批判は「おっ、なるほど」もあるが、悪口は不快なだけ。
中でも「大義なき解散」の文句タラタラには閉口した。
大義があろうがなかろうが、解散したから、選挙をするわけで、いまさら蒸し返してどうする?
そもそも、衆議院の解散は、内閣総理大臣の「専権事項」とされ、首相が決定する。これは法律だ。立憲民主党の第一の政治理念は。憲法擁護だったのでは?
それに、高市総理が解散した理由は、悪意でも陰謀ではもない。
今なら勝てるからだ。
それのどこが悪い。
自分たちも、選挙に勝つために、党の基本方針を曲げて、公明党とくっついたではないか。そっちのほうがよほど浅ましい。
一方、高市総理は他党の悪口をいわない。自分のビジョン、政策を熱く語っていた。この差は大きい。
国民にはその違いがハッキリみえたのだ。
だから、自民党は大勝し、中道は大敗したのである。
■政党の未来
中道は、新しい代表をすえて、やる気満々だが、未来はない。
中学生でもわかる根拠がある。
立民の18~29歳の支持率がなんと「0%」なのだ。30代の支持率はわずか「1.4%」、40代も「2.5%」、50代でも「3.1%」。
理由はカンタンだ。
若い世代は、コンプライアンス重視の世界で育っている。上から目線で、相手を罵詈雑言でこきおろすパワハラ体質は、生理的に受けつけないのだ。そのため、まともな企業は、若者にもの凄い神経を使っている。そうしないと、仕事が回らないからだ。
というわけで、若い世代の支持率ゼロの政党に、未来はない。
公明党も、立民と袂を分かって、本来目指す「中道」に専念する方がいいだろう。「中道」は、儒教の「中庸」に通じるところがあり、じつは奥が深い。政治、外交、戦争、ビジネスのような、勝ち負けの世界でも、役に立つ。
たとえば、古代中国の「孫子の兵法」。
戦うための指南書で、現代戦でも通用するほど普遍性が高いが、「中庸」に通じるところがある。勝ち負け、損得の世界でも、数学的期待値は高いだろう。
ここで、今回の選挙の獲得議席数を、再確認しよう。
自民党 :316(+118)
中道改革連合:49(-118)
日本維新の会:36(+2)
国民民主党 :28(+1)
参政党 :15(+13)
チームみらい:11(+11)
共産党 :4(-4)
れいわ新選組:1(-7)
ゆうこく連合:1(-4)
日本保守党 :0(-1)
社民党 :0(±0)
議席数の多い順で共産党までは、党の体裁があるが、それ以下は・・・議席数が0か1の政党に、どういう意味があるのか。自腹でやるならまだしも、維持費はすべて国税である。
もちろん、それだけの成果をあげていればいいが、それもない。
政権を罵詈雑言でこきおろすか、多弁にして空虚か、何も成し遂げていないか、内部分裂で政治どころではないか・・・こんな政党を国税を使って維持すること何の意味があるのか?
と思う、今日このごろだ。
低額納税者なので、偉そうなことは言えないが。
《つづく》
by R.B
