心の病気(1)~症状と原因~
■うつ病
「あぁー、来る、というゾワゾワ感が身体をおおい、意識がわしづかみにされる。得体の知れない何かがのりうつったような・・・こんな感じで、うつが始まるんです」うつ病に苦しむ女性から聞いた話である。彼女は、今も入退院を繰り返しているが、いつも、うつ(鬱)というわけではない。気分が晴れることもあるという。周期性があるのは確かだが、原因が心の内にあるのか、外にあるかのはわからない。
気になるのは彼女のいつもの口癖、「何かが自分にのりうつって、自分が自分でなくなるような気がする」ぞっとする話だが、この種の病気では珍しいことではない。というのも、治療をするのは心療内科医や臨床心理士だけではないからだ。5000年前の”呪術”まで現実に存在する。もちろん、肩書きが何であれ、おカネは取る。しかし・・・医師であれ、心理士であれ、呪術師であれ、代金に見合った成果をあげているとは思えない。治療の方法を聞いてもピンとこないし、成果たるや惨憺(さんたん)たるものだ。周囲で、心の病気をわずらった人は20人近くもいるのに、完治した人は一人もいない。
■症例
心の病気は、医学的には「精神疾患(せいしんしっかん)」とよばれる。脳(心)の障害が引き起す病気をいうが、軽度のものから重度のものまで、対象となる範囲は非常に広い。まずは、周囲で起こった症例をみていこう。
【症例1・統合失調症】
第二次世界大戦中、近所であった本当の話。K家は、広大な田畑を所有し、それを小作に貸し与えることで、生活を営んでいた。いわゆる地主。そのK家には、自慢の息子がいた。幼少より神童の誉れ高く、長じて、東京帝国大学に進学した。Kは、村一番の金持ちに生まれ、跡取りとして、何不自由なく育ち、頭も良く、東大に進学・・・彼の未来は前途洋々にみえた。
ところが、Kの人生は、突然、逆回転を始める。事の発端は、第二次世界大戦末期の学徒出陣。Kは徴兵され、一転、天国から地獄へと突き落とされた。当時の日本軍のしごきは、ハンパではない。事あるごとに、怒鳴られ、殴られ、精神注入棒(バット)で尻を打ち抜かれる。父曰く、一撃で気が遠くなることもあったという。一見、異常とも思える厳しさだが、合理的な理由はあった。訓練がぬるいと、戦場で簡単に死んでしまうからである。とはいえ、金持ちで、優等生で、我が世の春のKにとって、青天の霹靂(へきれき)だっただろう。辛い訓練が続くある日、Kの安全回路が突然起動した。限界を超えた苦痛から逃れるために、人間に組み込まれた最終回路・・・Kは便所でヘラヘラ笑っているところを発見された。
Kは、「精神分裂病(現在の統合失調症)」と診断され、故郷に送り帰された。人と話すことも、自力で生活することもできない。以後、Kは村人の目に触れないよう、屋敷にかくまわれて暮らした。「あの屋敷には、”気違い(今は差別用語)”がいる」こんなウワサが流れ、村人は気味悪がったという。結局、Kは一度も回復することなく、60才でこの世を去った。この症例は、「誰でも重度の精神病になりうる」ことを示唆している。K家には、彼以外に心の病気を発症した者はおらず、環境が原因だった可能性が高い。さらに、Kの症状は重度のもので、会話も成立しないほどだった。
はた目には、Kはそこにいるように見えるが、別の世界に住んでいたのである。これは、ストレスからくるうつ病などではない。このような心の大異変は、環境次第で、普通の人間でも起こりうるのである。恐ろしい話だが、苦痛を回避する最終回路はすべての人間に備わっているのである。
【症例2・自律神経失調症】
20年前にあった話。20代の男性社員。突然、強度の不安に襲われ、呼吸も困難になる。とくに、バス、電車などで起こりやすい。バスなら降ろしてもらえるが、電車なら難しい。いずれにせよ、外出するのも命がけだ。病院で看てもらったところ、「自律神経失調症」と診断された。しかし、今から考えれば、「パニック障害」だった可能性が高い。彼の職場は暗く、仕事以外の会話もほとんどなかった。しかも、彼は上司ともうまくいっていなかった。
ところが、彼と話してみると、そこそこ明るくて、話好き。心の病気などみじんも感じられなかった。ところが、それが災いして、”怠け病”のレッテルが貼られてしまった。まだ、心の病気に対する理解がなかった時代である。結局、彼は会社を退職した。病気の原因が、職場にあると判断したのだろう。本当に苦しんでいるのに、”怠け病”扱いではたまらない。その後、彼は専門学校に通い、新たな人生を模索した。ところが、何年か経った後、彼の死が知らされた。原因は不明。26才の若さだった。
【症例3・適応障害】
最近起こった話。20代の女性。勤務時間中、階段の下で倒れているところを発見される。さらに、階段から転げ落ちるところも目撃される。階段を上るときは、手すりにつながりながら、息を切らして登っているという。ここまでくると、ただごとではない。過労?ところが、残業はほぼゼロ。病院で精密検査を受けたが、肉体的には異常なし。すぐに心療内科にまわされ、「自律神経失調症」と診断された。
彼女は会社や仕事に不満があるわけではない。有名美大を卒業した優秀なデザイナーだ。仕事は気に入っているし、職場の人間関係も良好(あくまで本人の認識だが)。ではなぜ、歩行困難になったのか?本人も周囲の人も、まったく心当たりがないという。結局、医師の指示により、3ヶ月休職することになった。その頃は、小さな段差も1人で越えられなかった。肉体には何の異常もないのに、10センチの段差も越えられない・・・心の病気は”心の症状”だけなく、”体の症状”も引き起こすのである。彼女は実家に帰り、病院を変えたが、今度は「心身症」と「適応障害」と診断された。その後、通院しながら、薬をいろいろ試しているが、症状はむしろ悪化した。最近は、水道水の音、ドアの開閉音でもパニック症状を起こすという。手の震えなどの”体の症状”をともなって。
ところで、彼女の最初の病名は「自律神経失調症」、つぎに、「心身症」と「適応障害」、最後に、「パニック障害」・・・これでは「病名は不明」と言っているようなものだ。であれば、病名をつけることに何の意味がある?彼女には、はっきり認識できる”不安感”も”恐怖感”もない。それどころか、一刻も早く職場に復帰したいと思っている。にもかかわらず、体だけが動かない。彼女には才能も意欲もある。本人にしてみれば、はがゆいだろうし、悔しいだろうし、焦りもあるだろう。これだけ医学が発達しても、症状を緩和することもできないのだ。
【症例4・パニック障害】
最近起こった話。20代の男性社員。突然、強い不安や恐怖に襲われ、体に症状が現れる。手の震え、吐き気、頭痛、さらに、体の左半分、あるいは上半身がマヒすることもある。ひどい時は、耳が聞こえなくなったり、目が見なくなったりする。”心の症状”が、これほど重度の”体の症状”を引き起こすのである。
ところが、彼にとって、”体”より”心”、つまり、恐怖感と不安感のほうがはるかに辛いという。彼は、医師に対し不信感をいだいている。病院(心療内科)をいくつも変えたが、そのたびに、診断も治療も違うからである。彼は、インターネットで調べ、自分と同じ症状の仲間が集まるサイトを見つけた。彼にとって、このサイトをのぞくことが最良の治療法だという。彼の持論では・・・治療で医師が占める役割は10%程度。この病気で、もっとも直接的な治療方法は「抗不安薬」である。服用後、20分ほどで効果が表れる。ところが、だんだん効かなくなるという。
最初は1日1錠だったものが、1日4錠になり、やがて、1日の限界量の9錠までいく。これでは、”不安”が加速されるだけだ。彼は、一度、徹底治療を試みたことがある。3週間、休職したのである。すると、1週間後には、回復したように思えた。ところが、さらに1週間経つと、逆に発作が頻発するようになったという。彼の場合、家で休養するのも、会社で仕事をするのも大差はない。ではなぜ、こんなことが起こるのか?
彼は、20年間、この病気と共生しながら、原因と治療法を模索している。彼の思考手順にはスキがないし、すべての意識が問題解決に向いている。明らかに、問題解決型の人間だ。辛い病気が人間を成長させるのも事実なのである。彼がこの病気を自覚したのは、小学1年生の頃。トラウマがあるとすれば、それ以前だが、心当たりはないという。彼は会社を休みがちだが、それを補って余りある才能がある。上司、先輩の信頼は厚いし、彼自身も職場が気に入っている。月並みなストレスやトラウマが原因とは考えにくい。さて、聡明な彼が下した自己診断の結果は?なんと、病気の原因はパーソナリティにあるという。古典的な心理学によれば、人間の”心”は、知能とパーソナリティ(個性)で定義される。
たとえば、ドイツの教育学者シュプランガーは、パーソナリティを価値観によって6つのパターンに類型化した(※)。
1.理論型:論理に優るものはない。
2.経済型:実利のないものは存在が無意味。
3.審美型:美こそが唯一の真実。
4.宗教型:究極の人生を求めて。
5.権力型:権力こそが力のあかし。
6.社会型:奉仕こそ我が生き甲斐。
ちょっと単純な気もするが、このような人物の類型化は、シュプランガー以前にも存在した。16世紀から18世紀、ヨーロッパで一世風靡した演劇「コメディア・デラルテ」である。劇としてはドタバタだが、シュプランガーの類型化よりも現実的で分かりやすい。じつは、奥深いキャラ「ピエロ」も、コメディア・デラルテから派生している。話をもどそう。彼は、自分の心の病気をパーソナリティの一つと考えた。人によって、考え方や感じ方が違うように、彼の心の有り様も違うのだと。つまり、持って生まれた資質。何かの拍子で、何かの条件がそろうと、脳内物質の分泌が変化し、身体的な障害を引き起こす、それだけのことなのだと。
たとえば、古典SFドラマに執着するコレクターがいる。映像はモノクロだし、舞台は張りぼて、ストーリーもテキトー。こんなもののどこが面白いのだ?こんなジャンクコンテンツに大枚をはたくなんて、どうかしてる・・・いえいえ、自分を擁護するわけじゃないけど、脳の快感物質の出方が他とちょっと違うだけ。とはいえ、度を越せば、借金地獄におちいったり、引きこもりになる可能性だってある。しかし、心の病気として治療を試みる人はいないだろう。
それと同じように、自分の病気をパーソナリティの一つと受け入れ、一生つきあっていく・・・辛いだろうが、それが彼を成長させていることも確かなのだ。【症例5・幻覚】親戚に、不思議な女性がいる。数年前に夫に先立たれ、現在、1人暮らし。病院とは無縁で、出産のときにお世話になったぐらい。いつも、明るく元気で、若い頃には、フラワーデザインの会社を興したこともある。会社は失敗し、夫から借りた5000万円は露と消えたが、落ち込んだのは亭主だけ。彼女は、心の病気とは真逆の世界にいるはずだったが・・・彼女が40才を過ぎたある日、恐ろしい体験をする。
毎晩、決まって午前1時、彼女の周囲に生臭い臭いが漂う。その直後、肩越しに「はあぁぁ~」という苦痛に満ちた声がする。振り向くと、彼女の肩の上に”首”がのっている。声の主はその首だったのだ。悲鳴をあげようにも声がでないし、体も動かない。この怪奇現象が毎晩続いたので、彼女はすっかりおびえてしまった。子供はまだ小さいし、夫は外国航路の貨物船の船長でいつも不在。しかも、住まいは神戸、近隣に親戚は一人もいない。しかたがないので、彼女の母親が泊まりに行くことになった。ところが、母親といっても、高齢でゼンゼンあてにならない。
さっそく、親戚中のウワサになった。たまたま、彼女に会った次兄によると、相変わらず元気だし、うつ病の気配もない。だから、病院にも行けないのだという。結局、彼女は呪術に頼ることにした。大金を払い、おはらいをしてもらったのである。親戚中のひんしゅくをかったが、本人にしてみれば、死活問題だ。業者をとっかえひっかえ、大金をばらまいているうちに、”首”はでなくなった。呪術が効いたのかどうか知るよしもないが。
彼女はウソをつく人ではないし、ウソをつく理由もない。やっぱり、何かが見えたのだろう。普通に考えれば、”幻覚”。ところが、幻覚は心の病気の中で最も重度の「統合失調症」でも、まれにしか認められない。ところが、この一件をのぞけば、彼女は欲も好奇心もある普通のおばさん。
数年前、彼女の母親の7回忌がいとなまれた。退屈なお経が終わり、宴が始まると、あの怪奇現象が話題になった。彼女は真実だと訴えたが、兄たちは、肩の上の首の主に心当たりはないかとか、中年になって虚言癖が出るのは珍しいとか、気が触れたわりにはしっかりしているとか、言いたい放題だった。中学校で理科を教えている兄にいたっては、「やっぱり、幽霊っているんだぁ、ハハハ」と言い出す始末で、本当は世にも恐ろしい怪奇現象なのに、ただの酒の肴(さかな)になっていた。
■うつ病が急増する教育現場
以上の話は、直接見聞きしたものだが(【症例1】は除く)、間接的に聞いた話もある。学校の教師をしている妹夫婦によれば、教師の間でうつ病が急増しているという。すでに、顕在化した人、あやしい人を含めると、かなりの数になるらしい。彼らによれば、「責任感の強い人がなりやすい」はウソで、最近は、無責任な教師もどんどんおかしくなっているという。
実際、県内の公立学校では、精神疾患を理由に休職した教員はこの10年間で4倍にもなった。もちろん、「地方→中央→日本」は相似形なので、全国共通の現象だろう。ではなぜ、教師の間でうつ病が急増しているのか?妹夫婦は理由を3つあげていた。
1.自己中で理不尽なモンスターペアレントが暴れる。
2.モンスターペアレントに育てられたモンスターキッズがもっと暴れる。
3.教師を査定するための雑務が増え、子供を教えているヒマがない!?
もちろん、うつ病が増えているのは教師だけではない。あらゆる職種、あらゆる年代、あらゆる地域で広がっている。2010年、日本で精神疾患の患者が300万人を超えたという。40人に1人が心の病気?ただ、このデータは割り引いて考える必要がある。
理由は、
1.昔は重度の「精神分裂病(統合失調症)」以外は”怠け病”扱いだった。
2.最近は、心療内科に行く抵抗がなり、受診者が増えた。
3.医師が精神疾患と認めるケースが増えた。
なるほど、心当たりはある。もちろん、これらを割り引いても、心の病気が増えていることには変わりはない。
■心の病気と犯罪
2010年8月3日、中国山東省で、刃物をもった男が幼稚園に侵入し、園児3人を殺害した。犯人は26才の男で、長さ60センチのナイフで切りつけたという。60センチといえば、ナイフより刀だろう。そして、ちょうど同じ日、アメリカのコネティカット州で、2件の銃乱射事件が発生し、10人が射殺された。偶然、重なっただけなのだろうが、地球規模で凶悪犯罪が増えているのは確かだ。たぶん、地球の何かが狂い始めている。昔は、殺人事件といえば、”必然”の理由があった。金目当て、恨み、証拠隠滅、カッとなってやった・・・
ところが、最近は目的も理由もはっきりしない事件が多い。殺人は人生を破滅させるリスクを負う。だから、普通の人は躊躇(ちゅうちょ)する。人を殺すのは、よくよくのことなのだ。それを、日常生活の軽いノリで殺人を犯す。本当は”凶悪犯罪”なのに、”凶暴性”を感じさせないものもある。
たとえば、2008年6月8日、秋葉原で起こった「秋葉原無差別殺傷事件」。”凶暴性”を感じさせない”凶悪殺人”ほど気持ちが悪いものはない。日々、報道されるニュースを見ていると、意味不明の凶悪犯罪は”地球の日常”になりつつある。とすれば、地球規模の原因があるはずだ。たとえば、
・地球の大気の成分が変わった?
・未知の宇宙線が地球に降り注いでいる?
・遺伝子に隠された時限式の凶悪フラグがONした?
・エイリアンが人間にのりうつった!
頭がヘンだと思われるので、このへんでやめておこう。普通の人が心の病気で苦しみ、原因不明の凶悪殺人が多発している。この2つは別ものなのに、最近は、「精神疾患」の名でくくられている。その証拠に、「凶悪犯罪→精神鑑定」がいつの間にかルール化されてしまった。犯した罪の責任能力を、精神疾患のルールで判定しようというわけだ。しかし・・・心の病気で苦しむ人と、病的な犯罪者を、同じ土俵で論じることが本当に正しいのだろうか?「精神疾患(心の病気)」は、あまりに多くの症状を含む。外交と戦争をいっしょしているようなものだ。共通点は”内政以外”しかないのに。
脳は、複雑なデバイスだ。人間の理解を超えているかもしれない。それでも、医療と司法は、この問題を解決する必要がある。なぜなら、心の病気をもつ人、病的犯罪気質をもつ者が、正しい診断、正しい治療を受けられないからだ。これは非常に大きな過失である。おそらく、「心の病気」と「病的犯罪気質」は、”遺伝子の不都合”でのみ、同じカテゴリーに入る。もし、こんなレベルで「心の病気」と「病的犯罪気質」を「精神疾患」にくくるなら、目が青い黒い、背が高い低いのたぐいも、「精神疾患」にくくらねばならない。もちろん、そんなバカなことを言い出す人はいないだろう。「精神疾患」と「病的犯罪気質」は”普通ではない”の延長にあるため、こんな錯覚をおこすのだ。
■精神医学の脳モデル
心の病気、とくに、うつ病は、カウンセリングなどのソフト面の治療が重要になる。薬が処方されることもあるが、場当たり的な「対症療法」がほとんどだ。これでは、100年たっても、うつ病はなくならないだろう。
では、どうすればいいのか?”もぐら叩き”のような対症療法ではなく、因果関係を明確にした「原因療法」を確立するべきだ。そのためには、遺伝子を含む病理学的なアプローチにくわえ、「精神医学専用の脳モデル」も必要になる。ここでいう「モデル」とは、心の病気にからむすべての要件を満たす「模型」のことである。
かつて、我々はバーチャルな人工知能を実現するため、脳をモデル化した。脳はあまりに複雑で、そのままでは、コンピュータに置き換えられなかったからである。今度は逆に、リアルな心の病気を治療するために、コンピュータをモデル化する。その理由は・・・心の病気では、脳への直接的アプローチはすでに失敗した。脳は複雑過ぎて、直接コントロールできなかったのである。
一方、コンピュータは人間の産物なので、100%理解できる。ならば、知り尽くしたコンピュータの側から、脳にアプローチすればいい。その間を取り持つのが、コンピュータと脳を関連づける「脳モデル」なのだ。じつは、コンピュータの仕組みは驚くほど脳に良く似ている。だから、脳を意識しつつ、コンピュータをモデル化すれば、精神医学に最適化された脳のモデルを作れるかもしれない。もし、成功すれば、心の病気の解明が進み、新しい治療方法が見つかる可能性もある。試してみる価値はあると思うのだが。
参考文献:
(※)真辺春蔵「心理学の基礎」朝倉書店」
by R.B