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スモールトーク雑記

■マカオ出張・ショッピング 2011.07.18

マカオタワー1Fに降りると、ランディが待っていた。顔を見るなり、ニッコリ笑って、

「ごくろうさま」

コミュニケーションの呼吸が、日本流なので、気疲れしない。

今日のマカオは快晴だ。ところが、まとわりつくような湿気。

「今日は湿度高いですね」

と言うと、ランディ、

「今日は80%なんで、まだいいです。120%のときあります、ハイ」

湿度120%!?

マカオは年間を通じて、気温が8度~30度とポカポカだが、湿度が高いので、湿気に弱い僕にはこたえる。

ランディと、とりとめのない話をしていると、マイクロバスが迎えに来た。バスに乗ると、頼んでおいたお土産が、もう届いている。

僕が買ったのは、

1.ポルトガルのポートワイン「PortWine」(8000円)

本物のポルトガルワインにはこの「Port」の名が刻まれるという。マディラワインと同じ「酒精強化ワイン」なので味は期待できそうだ。

2.マカオクッキー(1000円)

2色のクッキー(ホテルで売ってない)。ランディお勧め。

3.鍋敷きと巾着袋セット(1000円)

鍋敷き2枚と巾着袋のセット。「鍋敷き」は、生地がしっかりしているし、デザインもおしゃれ。「巾着袋」は、鮮やかな朱色と金色の絵柄で、とても綺麗だ。

バスの中で、カジノについてランディと話す。

僕:「ランディ、昨日、1万円負けた」

ランディ:「それ、負けたうちはいらないです。ランディのお客さん、昨日、700万円負けました、ハイ」

え、ウソ?でも、ランディは普通に真顔。

ランディ:「でも、VIPルームのお客さん、1回の掛け金は最低20万香港ドル(200万円)です。ランディのお客さん、一晩で1億円負けたことあります、ハイ」

VIPルーム?

ランディ:「VIPルームはお金持ちだけのカジノです。プランは最低200万香港ドル(2000万円)から。でも、そんなお客さん少なくて、1000万香港ドル(1億円)から2000万香港ドル(2億円)、多いです。でも期間は、1ヶ月、2ヶ月でもOKです、ハイ」

1回の掛け金が200万円で、負け金が2億円?

僕の場合、1回の掛け金が200円で、負け金は1万円なので、どっちも1万倍・・・つじつまはあってる。

ランディ:「でも、1000万香港ドル(1億円)以上は宿泊費はタダです、ハイ」

そりゃそうだろ。ホテル代なんて端数じゃん。

ところで、VIPルームの大金持ちってどんな人?

ランディに聞くと、上海人、香港人、台湾人と言っていた。そのVIPルームの売上だが、カジノの全売上の70%だとか・・・僕が落とした1万円はチリかゴミ。

20分ほどで、ヴェネチアンホテルに到着。その後、すぐショッピングへ。明日、帰国なので、お土産を買うのは今しかない。

ホテル3Fに、ショッピング街があるが、広すぎてマップを見る気がしない。ムダ覚悟で、何度もグルグル回る(こっちの方が手っ取り早い)。

フロア全体が、イタリアのヴェネチアの町並みを模していて、3本の運河が流れている。そこに、ゴンドラが浮かべられ、「サンタァ~ル、チィ~ア」と歌付き↓
Macao_Venetian_Cannal

運河沿いには、大小350の店が並び、天井が吹き抜けで、青空が見える(じつは人工の空)↓
Macao_Venetian_Shop

ただ、ほとんどが免税店で、民芸品を売る店は少ない(残念)。カミサンと息子に財布を買ってやろうと、免税店のハシゴをしたが、そこで奇妙な体験をした。

どの免税店に入っても、店員がいきなり、
「○@△#×%・・・」
と、中国語で話しかけてくるのだ。

???

中国語は、大学時代、麻雀で勉強したが、数しかわからない・・・イー、リャン、サン、スー、ウー、ロー、チー、パー、チュー(何の役にもたたん)

そこで店員に、「Not Chinese!」というと、相手は申し訳なそうに、「Sorry, sir!」と英語に切りかわる。問題は、6店舗入って、すべて同じ展開だったこと(理由は後で判明)。

もう一つ驚いたのは、免税店で「日本円」が使えないこと。ガイドブックには、「免税店は日本円はOK」とあるし、後で社長に聞いても、「ありえん」の一点張り。

息子が就職で内々定をもらったので、ちょっと奮発して、ブルガリの財布を買ってやることにした。値段は6500香港ドル(6万5000円)(僕の財布は中国製で3800円)。

手持ちの香港ドルは20ドルしかないので、日本円で払うしかない。ところが、日本円はNG。そこで、VISAカードを使おうとしたが、「Passwrod,please」

は?日本じゃ、ありえん。そもそも、暗証番号なんて知らんわ。

仕方がないので、円を香港ドルに替えて買ったが、日本円の持ち金はゼロに。間一髪・・・

海外でVISAカードを使う場合は、暗証番号を確認しておきましょう。

夜の食事は、ホテルの外で取ることにした。初日、取引先に教えてもらったポルトガル料理店に行く。マカオ半島部にある店で、タクシーで20分ほどかかった。あたりを見渡すと、どこかで見たような風景・・・海事博物館?世界遺産の観光コースの一つだった!

マカオって本当に狭い。

午後6時、開店直後、レストランに入ると、席がほとんどうまっている。人気のある店なんだろう。取引先から教えてもらった料理を頼むが、なかなか通じない。結局、お目当ての「アフリカンチキン」は頼めなかった。(チキン+スパイス+ココナッツミルク・・・美味そうだったのに)

イワシの塩焼きはなんとか頼めた。オリーブオイルと塩で焼いたもので、そこそこ美味い↓
Macao_PortDinner_Iwasshi

あと、タコ入りの蒸しご飯も、まぁまぁ(日本人にはあうと思う)。ドリンクは、タマネギ入りのワインだが、これは×。素のワインのほうがいい。お金がないので、全部社長のおごり。社長に謝謝(シェシェ)。

僕らの席の横に、中国人のTVクルーがいた。女性が2名、男性が10名、仕事の後の会食だろう。肉料理がこないので、まずは、パンと赤ワインで宴会が始まる。完全に西洋式だ。

やがて、若い人がボトルをもって、年配者に酒をついで回る。古き良き時代の日本の宴会風景・・・だが、日本人の宴会と微妙な温度差を感じた。

日本人の宴会は、盛り上がると、「ヨッパライのバカ騒ぎ」モードへ。顔が真っ赤、目がどんより、ろれつが回らないのに、若者にからむ・・・(おじさんたち、ホントは若者は嫌ってるんですよ)

ところが、彼らは(中国人TVクルー)は、宴たけなわでもどこまでも正気で、顔から精気が失せない。しかも、明るい。「ヨッパライ」感がまるでないのだ。この光景は新鮮だった(中国人すべてがこうとは思えないが)。

食事が終わると、ボーイが来て、タクシーを呼ぶかどうか聞いてくる。手回しのいいことだ。

そのままホテルに帰って、帰国の準備をする。ところが、お土産がスーツケースに入りきらない。全部詰め込むのに2時間もかかった。そのあと、カジノで最後の一勝負と思ったが、明日は4時半起き・・・そのまま寝てしまった。

by R.B

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