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スモールトーク雑記

■東日本大震災 2011年3月25日 2011.03.25

【3月24日(木)】
 以前、在籍した会社の副社長がよく言っていた。
「大事の前には小事が多発する」
・・・
大きな出来事が起こる前には、
小さな前兆がたくさんある、
ということ。

東日本大震災では、
すでに、犠牲者は2万人を超え、
深刻な放射能汚染が広がっている。
これほどの大惨事なら、
それが起こる前に、
小さな前兆がたくさんあったはず ・・・
と言いたいのではない。
つまり、
ここまでが前兆 ・・・

昨日は、
原発から半径40kmの地点で、
深刻な土壌汚染が検出された。
さらに、
原発から220km離れた東京でも、
水道水から乳児が飲めないほどの放射線が検出された。
悪いことばかり続く。
では、その先に何が待っているのか?

我々が欲しいのは、
政府やマスコミの「気休め」ではなく、真実だ。
最近、気になるのが、
”直ちに”健康には影響しない」
”念のため” ・・・」
言葉に保険をかけるのは辞めよう。
国民の生命と財産を守るべき政府のやることではない。

混乱をふせぐため、
政府がウソをつくのは悪いことではない。
だが、
事態が深刻なら話は別だ。
真実を知らせるべきである。
さもないと、
政府は「信用」を失い、
国が大混乱におちいる。

3月24日、福島第1原発3号機で
高濃度の被ばく者が出た。
東京電力の協力会社の3名で、
うち2人が 放射線熱傷の疑いがあるという。
放射線熱傷とは、
高濃度の放射線を浴びることで、
皮膚と内部組織が破壊される。
ヤケドと違うのは、
外皮だけでなく、内部の血管まで損傷をうけること。

2人は長靴をはいておらず、
足が水につかっていたのが原因だという。
翌3月25日、
同じ場所で放射線を測定したところ、
水の放射線量が通常の1万倍に達していたという。
どう考えても、
燃料棒が溶けだしている(メルトダウン)。

ところで、
なぜ、被ばくしたのか?
前日までは放射線量が低かったため、
線量計のアラームが鳴っても故障だと思い、
作業を続けたのだという。
これだけみれば不注意だが、
それほど現場は混乱しているのだ。

現場の作業員は、
自らの意思で作業を行っているというが、
作業を辞退することなどできないだろう。
識者を含め誰もが、
「現状を考えれば、辞退など許されない。
非常事態なので、できる人が作業するしかない」
と口をそろえる。
つまり、
「大多数のために小数が犠牲になる」
現場は戦場なのだ。

原発で作業を続ける夫をもつ主婦は、
「作業員の被ばくのニュースを聞くと、もう逃げてほしいと思ってしまう」
と語っている。

原発の放水作業を行った大阪市消防局の隊長は、
3号機への放水のため現場に突入する隊員6人に、
「大丈夫か」
と尋ねると、
「大丈夫です」
とはっきりと答えたという。

別の隊長は、
「自分が行く方がずっと楽だった。祈るような、非常に苦しい思いだった」
自分の息子と同年代の隊員が、
手を震わせながらも、
「任務ですから」
と向かった姿も忘れられない。

消防車がサイレンを鳴らしながら原発に向かう途中、
道路脇の住民たちが深々とお辞儀をしていた。
その姿を見て、
絶対にお役に立たなければと思ったという。

まるで戦争である。

であれば、
我々1人1人がやるべきことをやる、
そういう意識が必要だと思う。
先ずは節電。
くだらないTV番組などやめたらどうだろう。
原発で決死の作業を続ける作業員を想うと、
ふざけた番組や、ぬるいCMをかいま見ただけで、
怒りを覚える。

【3月25日(金)】
警察庁によると、
死者と行方不明者をあわせ、
2万7560人に達したという。
ただし、
行方不明といっても、
届け出があったものだけ。
村や町が丸ごと津波に飲み込まれた地域は、
届ける人もいない。
おそらく、最終的には、
犠牲者(死者・行方不明)の数は数万人規模になるだろう。

これまで、
福島第1原発の半径20~30km圏内は「屋内退避」だったが、
政府は、「避難指示」に切り替える検討を始めた。
この地域では、
ボランティアも被ばくをおそれて逃げ去り、
外部から食料物資も入ってこない。
もちろん、商店も閉まっている。
だから、生活が成り立たないのだ。

政府は一刻もはやく、
「避難指示」に切り替えるべきだろう。
避難地域がさらに拡大すれば、
避難民の数が膨れあがり、
大混乱になる。
そうなってからでは遅いのだ。

ところで、
本当のところ、
放射能汚染はどの程度進んでいるのだろう。

原子力安全委員会によれば、
事故発生後から現在まで放出された放射能は、
3万~11万テラベクレルだという。
「ベクレル(Bq)」とは、
放射線を放出する能力を表し、
放射線の強さを表す「グレイ(Gy)」や、
人体への影響からみた放射線の強さ「シーベルト(Sv)」とは違う。

とはいえ、
放射線の強さを表す指標であることは確かだ。
また、「テラ」とは10の12乗(1兆)。
11万×1兆ベクレル ・・・
想像もできない数値だ。

国際原子力事象評価尺度によると、
最悪の「レベル7(チェルノブイリ級)」は、
数万テラベクレル以上となっている。
それが本当なら、
福島原発事故はすでに「レベル7」?

土壌汚染も深刻だ。
原発から40km離れた福島県飯舘村で、
高濃度のセシウム137が検出されている。
1平方メートルあたりに換算して、
326万ベクレルになるという(京大原子炉実験所・今中哲二助教)。

チェルノブイリ原発事故では、
1平方メートルあたり55万ベクレル以上の地域は、
住民は強制移住させられたという
ところが、
飯舘村はその6倍の326万ベクレル。
にもかかわらず、
まだ「屋内退避」。
一体、どうなっているのだ?

それに、
福島第1原発が近々に修理を終え、
放射性物質の漏洩が止まるとは思えない。
元回路設計者の経験からいえば、
仮に制御システムを修復できたとしても、
1ヶ月以上後になるだろう。
その間、
放射線は確実に蓄積していく。

これら現実を考えあわせれば、
政府やマスコミが言わないだけで、
本当は「レベル7」?

受け入れがたい現実だ。
1ヶ月後には、
日本はどうなっているのだろう?

by R.B

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