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スモールトーク雑記

■熱中症と巣ごもり  2010.08.08

名古屋に出張した。JR名古屋駅からタクシーに乗り、得意先へ。タクシーを降りた瞬間、クラっときた。日差しが強いからではない。大気が煮立っているのだ!

熱波が身体にまとわりつく。遠巻きに、ガスバーナーであぶられている感じだ。暑さが尋常じゃない。

東京から来た協力会社の一人が、「今日の名古屋、37度らしいですよ。東京より4度は暑いですね」この一言で、倒れそうになった。実際、倒れた人もいるらしい。

今年の7月、熱中症で救急搬送された人は1万7680人、うち94人が死亡したという。これまでの最悪の数字らしいが、熱中症で、94人も死ぬか!?ここは日本だぞ・・・

メンバーが全員そろったので、取引先に入り、打ち合わせを開始。冷房がガンガン効いている。あぁ~、気持ちいぃ~やっぱり、夏日は室内に限るなぁ。打ち合わせを開発メンバーに任せ、ぼんやりしていると、フト疑問がわいた。

最近、いい若いもんが巣ごもりとは情けない!と、社会問題になっているが、果たしてそうだろうか?確かに、終日、部屋にこもって、TVゲームをピコピコは、ほめられたもんじゃない。

とはいえ、外に出れば、熱中症で94人も死んでいる!間違っているのはどっちだ?しかも、最近、紫外線の量が増えたため、皮膚ガンや白内障になる危険性もあるという。アウトドアは健康的?ジョーダン!そんな時代はもう終わったのだ。我々は頭を切りかえる時期に来ている。

そのうち、夏場は外出禁止令が出るかもしれない。とくに、子供や老人。真夏日に、街中をうろつくのは、外回りのサラリーマンぐらい、そんな時代がきっと来る。

もっとも、ITがクラウド化し、仕事も会議も自宅という時代が、そこまで来ている。そうなれば、仕事も、遊びも、買い物も家の中、つまり、「巣ごもり」がスタンダードになる。

4:30PM、打ち合わせ終了。開発メンバーはそれぞれ、東京、金沢へと帰っていった。雑用係の僕は、そのまま、大阪へ直行。知り合いのプログラマーが会社を興したというので、協業を模索するため。

最近、周囲で独立する人が多い。その多くは、「こんなものが創りたいんだけど、今の会社じゃムリ」が動機ではなくなっている。たいてい、リストラされたか、会社に居づらくなったか、こんな消去法の創業が多い。

当然、行き場は限られ、昔の取引先にすがることに。社員は自分一人で、営業兼、開発兼、経理兼・・・これを、「一人親方」という。この手の”創業”は、プログラマーやデザイナーに本当に多い。

こんな「一人親方」は、会社として成功するのは難しいが、自己破産の可能性も低い。固定費は小さいし、手形を振り出すこともないので、不渡り(倒産)もないわけだ。でも、これで創業と言えるのだろうか?

だいたい、仕事というものは、人の集まる所に集まる。プログラマーにしろ、デザイナーにしろ、かたまっていないとダメ。

というわけで、最近、こんな仕事がやたら増えた。どこそこの、だれそれが、会社を辞めた。できる人物らしい。そこで面談して、いけそうなら、開発ラインに組み込む。とはいえ、規模の大きな開発案件で、複数の個人や会社をハンドリングして、仕事を進めるのは難しい。

6:00PM、大阪に到着。梅田の大阪新阪急ホテルにチェックイン。さて、ディナーだ。割引券があったので、近くの「和民坐」にいく。一人なのに、「カウンター席とテーブル席、どちらにしますか?」浅草の和民なら、「お一人様ですか、それではカウンター席でお願いします」なので、ちょっと嬉しい気分に。「テーブル席で」「かしこまりました」

いつもどおり、刺身盛り合わせ、サイコロステーキ、なすびの浅漬け、をオーダー。うまくはないが、まずくもない。値段は安めだし、プチ貧乏の僕にはピッタリ。ただ、サイコロステーキは、浅草の和民のほうがうまい。

レッツノートで、ドキュメンタリー映画を観ながら、一人でディナーを楽しんだ。じつは、これが一番くつろぐ。明るく振る舞っているけど、僕は本当は孤独なんだ。寂しいながらも、楽しい人生・・・

by R.B

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