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スモールトーク雑記

■マカオ再び・G2E(カジノ展示会) 2012.06.09

日があらたまって、5月24日。今日は「G2EASIA(カジノ展示会)」の見学だ。

ベネチアン・マカオ・リゾートのビュッフェ「カフェ・デコ」に行き、朝食をとる。

カフェ・デコは、バイキングスタイルだが、日本のホテルとは勝手が違う。自分で席を選べないのだ。入り口に、可愛くて無愛想な女性係員がいて、朝食券をみせると、席まで案内してくれる。

元が可愛いので、笑顔をつくるだけで、ずいぶん違うと思うのだが、惜しいなぁ。まぁ、ただ、日本人なら、笑顔はつくれるだろうけど、元が元なので(失礼)、どちらがいいかは、微妙。(これで日本人の半分に嫌われたぞ)

カフェ・デコの朝食は、6時半から10時半までだが、9時を過ぎると待ち行列ができる。なので、待つのが苦手な人は、8時前or10時以降がいいだろう。

料理は、中華料理とインド料理があって、日本のホテルより品が豊富。しかも、味付けが日本に近いので、あたりはずれがない。中華はもちろんだが、インド料理もとても美味しい。

今回試したのは、マカオ式ちまき(蒸したてで、モチモチ:左下)インド式チャーハン(香ばしくて、スパイシー:中下)↓

Macao2012_Viking

あたりを見渡すと、去年同様、ほとんど中国人、たまにインド人。ところが、今回は日本人が多い。(暗くて表情が無い&日本語)

隣の席に、65歳ぐらいのおばさんグループがいて、スロットマシーンを熱く語り合っている。退職した学校の先生だろう。僕の一族は教員が多いので、すぐにわかる。

少し離れて、60歳ぐらいの老夫婦がいる。夫がリタイアしたのを機会に、夫婦でマカオ旅行、という感じ。先のおばさんグループと挨拶していたので、同じツアーなのだろう。黄昏ゆく人生の一時を、マカオでマッタリ過ごす。そんな優雅な時が、僕に来るのだろうか?

朝食を終え、G2EASIAの見学に向かう。会場は、宿泊しているベネチアン・マカオ・リゾート。

ホテルで大展示会?イエス!ベネチアン・マカオ・リゾートは、1階に、東京ドーム1個分のカジノ、複数の大展示会場、シルク・ド・ソレイユ「ZAIA」の会場(既に終了)3階に、巨大ショッピング街、さらに、客室3000室を包含している。大きさが頭で描けない、想像を絶するスケールだ。

G2Eは、カジノ遊技機の展示会だが、誰でも見ることができる。事前に、インターネットで予約すれば、メールで識別コードを送ってくる。それを印刷して、会場で提示すればOK。もちろん、無料。

ウチのディレクターと新人を連れて、G2Eの会場に入る。ざっと見た感じ、去年と大して変わらない。というのも、カジノのスロットマシンは、日本のパチスロと違って、いたってシンプル。ゲーム性をスポイルして、バクチに徹しているわけだ。なので、変わりようがない。

さて、G2Eのお楽しみはコスプレ。去年は楊貴妃だったが、今年は西遊記↓

Macao2012_G2E

「Take a picture, together, OK?」なんて、ムチャクチャな英語でも、孫悟空や三蔵法師といっしょに、撮影に応じてくれる。

日本のメーカーでは、アルゼとコナミが出展していた。一番、目立ったのは、やはり、王者「IGT」。スロットマシンの大手で、カネにあかせた版権モノが多い。一方、小さなメーカーは、版権料を払う余裕がないので、オリジナルが多い。

ただ、日本のパチンコ・パチスロ業界のように、版権モノ一色ではなく、オリジナル作品も多い。

版権モノに頼らないのは、業界が元気な証拠。業界が斜陽化すれば、リスクをおかせないので、台数が見込める「版権モノ」に集中する。それが、今の日本のパチンコ・パチスロ業界だ。

IGTで、目立ったのは、マイケルジャクソンのスロットマシン。コスプレのお姉さんと並んで展示されていた。死してのちも、まだお金を生みつづけているわけだ。さすが、スーパースター↓

Macao2012_G2E_2

液晶画面のサイズに注目↑日本のパチンコ・パチスロではありえない巨大さ。原価はいくら?版権料はいくら?などと、商売人面して凝視していると、説明員がすり寄ってきた。マカオ人、中国人とおぼしき女性。

「ワタシ ギョウカイノヒト ナイデス」と言いたかったのだが、英語が思い浮かばない(中国語も)。でも、よく見ると、チャーミングな女性だ。そこで、気が変わって、話を聞くことにした。

ところが、言葉がほとんど聞き取れない。マカオ人、香港人、中国人の英語は、なまりが強く、メチャクチャ速い。正直、欧米人の英語のほうが、よっぽど聞き取りやすい。実際、会場で、欧米人が彼らの英語を聞き取れない状況を、何度か目撃した。

でも、まぁ、それは大した問題ではない。なにはともあれ、笑顔が可愛いので、わかったフリをして、最後まで話を聞いてあげた。

IGTの版権モノは、他に、エルヴィス・プレスリー、映画の「ティファニーで朝食を」、「ゴーストバスターズ」、が展示されていた。旬を過ぎた版権が多いのは、安く買えるから。

とはいえ、これほどメジャーな版権を買えるのは、カジノ業界、日本なら、7号業界(パチンコ・パチスロ)ぐらい。コンテンツの世界もカネ次第、というわけだ。

会場をウロウロしていると、面白い遊技機を見つけた。全面液晶で、ビンゴゲームのアレンジらしいのだが、ルールが全然わからない。すると後ろから、

「May I help you?」

振り返ると、凄い美人が立っている。ペルシャ系?目が透き通るようなブルーで、身体ごと吸い込まれそうだ。いっそのこと、吸い込まれようと、業者のフリをして、話を聞くことにした。

ところが、こっちの英語もサッパリ。あんなに英語勉強しているのに、なんでだ?情けない・・・

でも、まぁ、説明はどうでもいいわけだし、あの神秘の目に吸い込まれようと、顔ばかり見ていた。すると、それに気づかれ、

「Do you have any questions?」

質問もなにも、話、ゼンゼン聞いてないんですけど、とも言えないし、途方にくれた顔をつくって、

「Sorry, very difficult for me!」

と応えると、この美人も困った顔をして、肩をすくめてみせた。その困った顔が、これまたグッとくるのだ。

よし、ここで気の利いたセリフ!と、脳をフル回転させたが、何も浮かばない。あ~、何のために英語を勉強しているのだ?情けない・・・

同行したディレクターと新人も、

「中国人って、美人でスタイルいいっすねぇ~」

と、キョロキョロしている。おいおい、何を見とるんや。人のことは言えんが。

3時間ほど会場をウロついていると、腹が減ってきた。時計をみると午後1時。美人ばかりチェックしていて、遊技機のことも腹が減るのも忘れていた。

ということで、会長には、「G2Eは去年と変わりませんでした」と報告するしかないな。

ベネチアン・マカオ・リゾートには、免税店の他に、レストランがたくさんある。新人がベトナム式ヌードル「フォー」を食べたいというので、3階のレストラン街に行った。

ところが、フロアが広大なうえ、マップが超分かりにくい。なので、ピンポイントで目的地に行くのはムリ。そこで、あいまいな記憶を頼りに、行き当たりばったり探す。(実際、これが一番早い)

最近、フォーは日本でも人気だが、言うほど美味いものではない。一言でいうと、サッパリして、辛く、コクがない。「日本式」フォーのほうがうまいかも(食べたことはないが)。ということで、一度食べれば十分かな。具によって、値段が違うが、500円~700円というところ。

腹もふくれ、一息ついたので、カジノで一勝負することになった。

去年は、4時間の死闘の末、1万円負けている。だけど、僕はバクチに執着はないし、そこそこ楽しめれば十分。でも、負けるより、勝つほうがいいな、程度のテキトーなモチベーションで、カジノへ向かった。

by R.B

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