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スモールトーク雑記

■台風と本屋 2009.10.08

大阪の得意先に、挨拶に行くことになった。社長が、ひさしぶりに、得意先の社長の顔が見たいという。

金沢から大阪まで、2時間半。ずいぶん、近くなったものだ。ただ、台風18号が接近中というニュースがあり、イヤな予感がした。

行きは何の問題もなく、大阪に到着。そのまま、得意先に入り、社長に挨拶。その後、担当役員と景況について話をした。

どこそこの会社がつぶれたとか、近々、つぶれそうだとか、どこそこの社長が切れて、業界で孤立したとか・・・まあ、こんなご時世なので、ロクな話はない。

面談の後、担当役員といつもの韓国料理店へ。鶴橋にあるこじんまりした店なのだが、とにかく安くてうまい。ビール飲んで、たらふく食って、一人4000円ちょっと。とくに、鍋は絶品。こんなうまい鍋は食べたことはない。

担当役員に、「韓国料理って、うまいですねぇ」と言うと、「これ、日本料理ですよ」と白い目でみられた。素の韓国料理は、日本人にはムリ、とのこと。

ホテルに帰って、TVを入れると、台風一色。PCを起動し、台風のコースを確認すると、翌朝、大阪は暴風圏内・・・最悪。JRは、まず動かないだろう。

翌朝10時、ホテルをチェックアウトし、大阪駅に行く。金沢行きの特急は、すべて運休・・・やっぱり。阪急三番街で、うどんを食って、再び、大阪駅へ。

次に出る特急はいつ?と駅員に詰めよると、16時42分のサンダーバード5号だという。5時間も足止め?ここで、別行動の社長のことを思い出した。

社長のケータイにCall。「社長、今どこですか?」「今、米原」「えー、どうやってそこまで行ったんですか?」「在来線を乗り継いで、ここまで来た」さすが、昔の人は根性がある。僕は、ゆっくり特急を待つことにした。

いい機会なので、大学時代、よく行った旭屋書店に行くことにした。カンを頼りに、フラフラ行くと、すぐに旭屋書店を発見。あれ、こんな小さかったっけ?

今では、大きな本屋とはいえないが、相変わらず、ミリタリーものは品揃えがいい。書籍とコミックがいっしょくた、というのは気になるが。5時間もあったので、本屋にあるすべてのタイトルを確認できた。

大学時代、貧乏だったので、時間つぶしは、たいてい本屋だった。それに、田舎者の僕にとって、本屋は「知の王国」だった。

棚に並んだ無数の本には、未知の知識、ドキドキする真実、ワクワクする物語が、記されているに違いなかった。古代のアレクサンドリア大図書館をだぶらせ、1人で興奮していた。そして、そのココロは、今でも変わらない。

人間の文明は、ひとえに、文字のおかげである。ところが、活字離れがすすみ、今では、マンガ離れまで起きているという。原因は、おそらく、TVゲームとケータイ。世界中が、単純な刺激と、たわいもないおしゃべりに夢中になっている。読書は忘れられ、思考は停止。

パスカルは、「人間は考える葦(アシ)である」といった。では今、地上を闊歩している生き物は何者?

by R.B

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