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週刊スモールトーク 中国・二十四史

2015.08.12

中国・二十四史

倭(日本)の記述がある中国の書。

書名
成立時期
解説
漢書
(かんじょ)
80年頃 班固、班昭(班固の妹)によって編纂された。中国二十四史の一つ(つまり正史)。前漢の歴史が記されている。「漢書・地理志」の中に倭(日本)の記述がある。
三国志
(さんごくし)
280年頃 陳寿(ちんじゅ)によって編纂された。中国二十四史の一つ。後漢末期から魏・蜀・呉の三国志時代の歴史が記されている。「三国史」は「魏書」、「蜀書」、「呉書」で構成され、「魏書」の「東夷伝」に倭人の記述がある。この部分を日本では「魏志倭人伝」と呼んでいる。
後漢書
(ごかんじょ)
440年頃 范曄(はんよう)によって編纂された。中国の二十四史の一つ。後漢の歴史が記されている。その中の「東夷伝」に倭の記述がある。
宋書
(そうじょ)
500年頃 沈約(しんやく)によって編纂された。二十四史の一つ。中国南北朝の宋(南朝)の歴史が記されている。「夷蛮伝(いばんでん)」の中に、倭の五王と呼ばれる日本の支配者から朝貢が行われたことが記されており、この時代の日本の貴重な資料となっている。
南斉書
(なんせいじょ)
530年頃 希有の才能をもつ蕭子顕(しょう しけん)によって編纂された。二十四史の一つ。中国の南北朝時代の斉(南朝)の歴史について記されている。
梁書
(りょうじょ)
629年頃 姚父子によって編纂された。中国の二十四史の一つ。梁朝の歴史が記されている(中国南北朝時代に中国南部を支配した王朝)
隋書
(ずいしょ)
636年 唐の魏徴(ぎちょう)と長孫無忌(ちょうそん むき)によって編纂された。二十四史の一つ。隋の歴史が記されている。倭国伝の中に倭の記述がある。
晋書
(しんじょ)
648年 房玄齢・李延寿らによって編纂された。中国二十四史の一つ。晋王朝の歴史が記されている。
北史
(ほくし)
659年 李大師とその子の李延寿によって編纂された。二十四史の一つ。中国の南北朝時代の北朝(北魏・西魏・東魏・北斉・北周・隋)の歴史を記している。
南史
(なんし)
659年 李大師とその子の李延寿によって編纂された。二十四史の一つ。中国の南北朝時代の南朝の歴史が記されている。
旧唐書
(くとうじょ)
945年 中国五代十国時代、劉く(りゅうく)、張昭遠、王伸らによって編纂された。唐の歴史が記されている。二十四史の一つ。

by R.B

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