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週刊スモールトーク (第290話) ファスティングダイエット(2)~効果と方法~

カテゴリ : 社会

2015.06.06

ファスティングダイエット(2)~効果と方法~

■プチ断食のすすめ

オバマ大統領、ビル・ゲイツも実践しているという「ファスティング・ダイエット」を試してみた。スリムでカッコイイ、しかも、メタボ改善対策になるというから、一石二鳥。

ところが、「ファスティング」は、言うは易く行うは難し。一日一食の荒行を一年365日続けるのだから、正直、断食(期限付き)よりキツイ。しかし・・・自信はあった。この頃、すでに一日二食で、小食に慣れていたから。というのも、5年前、会社の定期健康診断で不整脈が見つかり、それを機に禁酒したのだ。

本当は、不整脈より脳の委縮の方が恐かったのだが。禁酒のおかげで、食べる量が減り、いくぶん、体重は減った。ところが、定期健康診断ではメタボ判定が出たり出なかったり、境界線上をフラフラ。歳が歳なので基礎代謝が落ちて、痩せにくくなっているのだ。そこで、昼食はカミさんのお手製サンドイッチ2切れにした(コンビニのサンドイッチ一個分)。朝食は抜きで、夕飯は軽くご飯一杯。これで、メタボはギリで出なくなった。あと一息・・・ここで、「ファスティング」を一発かませば、メタボなんか余裕でクリア!体重はガタ落ちで、スリムな体型でモテモテ、と考えたわけだ。

ところが・・・さすがに、昼食抜きはキツかった。そこで、サンドイッチを一切れだけ食べることにした(コンビニのサンドイッチの半分)。これで、午後はなんとかなるのだが、夕方になると、お腹がグゥ~。夕飯までは、とてももたない。そこで、3時のおやつに生アーモンドを20粒食べることにした。生アーモンド?生アーモンドは、抗酸化作用があるので老化を防ぐ。さらに、善玉コレステロールを増やすので血液サラサラ、しかも、ダイエット効果もある。ただし、生アーモンドは石のように硬いので、そのままかじると、歯が欠けるかも。

そこで、朝一番で、ゴボウ茶につけて、6時間ねかすことにした。水ではなく、ゴボウ茶?水でもいいのだが、ゴボウ茶には様々の効用がある。まず、ゴボウは食物繊維が豊富なので、便秘を解消する。さらに、ポリフェノールが豊富なので、若返り効果もある。ただし、少し土臭いのが難点。というわけで、1日1.5食の荒行が始まった。初めは辛かったが、徐々に胃袋が小さくなり、空腹で苦しむことはなくなった。

そこで、1日1食にしようかとも思ったが、体重が2kg落ちたので、そのまま続行。2ヶ月経つと、見た目にも変化が現れた。顔が痩せてスッキリして、お肌もツルツル、夜クラブに行くと(接待です)、20歳も若く見られるのだ。やったね!とまぁ、ジジイはカンタンにだまされるわけだ。それはさておき、体調はすこぶるいい。これを一石二鳥を言わずして、何という。というか、ホントは一石三鳥・・・昼食が0.5食なので、午後ゼンゼン眠くならないのだ。仕事ははかどるし、睡魔で不快を感じることもない。メデタシ、メデタシ。

それでも、土日、ご馳走が並ぶと、ついつい食べ過ぎてしまう。そんな時は、翌日の昼食を完全に抜く。お腹が空いていないので、ちょうどいい。というわけで、最近、つくづく思う・・・現代人は食べ過ぎ!とはいえ、痩せすぎても困るし・・・分かりやすい目安はないものか?ある、それが「BMI」だ。

■BMIで体重をチェック

BMIは、太りすぎ、痩せすぎを判定する指標で、次の式で計算される。BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)つまり、BMIの値が大きいほど、肥満度は高い。では、BMIが小さいほど健康?そうでもない。たとえば、BMIと心筋梗塞の死亡率の関係をあらわすと・・・

BMI 死亡率(人/年間:1000人当たり) 死亡率順位
27以上 26.8 1
25~27 19.0 2
23~25 2.3 6
21~23 13.5 3
19~21 10.2 4
19未満 6.6 5

たしかに、BMIが高いほど死亡率は高い。ところが、一つ例外がある。BMIの中央値「BMI=23~25」・・・なんと、死亡率が最低ではないか。つまり、痩せているのがベターだが、ベストは中肉中背(BMI=23~25)ということ。ちなみに、ファスティングを2ヶ月続けた結果、「BMI=22.3」になった。死亡率最低の「BMI=23~25」より低いので、痩せすぎでは?

ノーノー!

今後も、加齢で基礎代謝は下がる一方。だから、そのうち、必ず太りだす。そのとき、ベスト体重になるからちょうどいいのだ。それに、スリムなほどカッコイイし(要はソコ?)。それでも、初めは、栄養不足が心配だった。平成の世で、栄養失調?どんだけ貧乏やねん、なんて言われたくないから。

ところが、栄養不足どころか、体調は絶好調。それに、「20歳若く見えるために私が実践している100の習慣」の著者の南雲院長によれば・・・ヨガには、腹八分で医者要らず。腹六分で老いを忘れる。腹四分で神に近づく。という教訓があるという(※)。神になりたいとは思わないが、スリムな体型はキープしたい。体型が仕事に直結しているから。

というのも、取引先を訪問する際、パブリッシャーや商社はスーツ、デベロッパーはジャケット&ジーンズと着分けている。スーツを着ると息苦しく、気分が悪くなるから。ところが、歳を取ると、デブったが最後、ジーンズは似合わなくなる。

■健康法のすすめ

ものはついで、その他の健康法を紹介しよう(すべて実践中)。

1.スポーツはやらない、ひたすら歩く

前述の南雲院長によれば、スポーツは身体に毒だから、やらないほうがいいという。あらゆる動物において、心臓は生涯に20億回しか拍動しない。それを使い果たしたとき、寿命は尽きるという。だから、激しい運動は、電動鉛筆削りで鉛筆を削るようなもの、コワイコワイ。そもそも、スポーツで体重は減らないという。

理由を説明しよう。まず、エネルギーの消費には、基礎代謝と運動代謝がある。基礎代謝は、起きている時も寝ている時も、消費されるエネルギー。具体的には、安静時に、脳や内臓や筋肉によって消費される。エネルギー源は脂肪なので、基礎代謝が高いほど(若いほど)、脂肪が燃焼しやすい。つまり、太りにくい。一方、運動代謝は、(無酸素)運動するときに消費されるエネルギー。エネルギー源は、脂肪ではなく、筋肉に蓄えられたグリコーゲン(糖質)。なので、運動しても脂肪は減らない。ただし、スポーツで筋肉が鍛えられれば、基礎代謝が上がるので、脂肪は燃えやすくなる。じゃあ、スポーツすれば、痩せるのでは?

ノーノー!

中途半端なスポーツならむしろ太る!

というのも・・・グリコーゲンが燃焼すると、血糖値が下がり、お腹がへる。だから、運動後は食欲モリモリで、つい食べ過ぎてしまう。ところが、食べたものは、すぐに消費されない。膵臓から分泌されるインスリンによって、脂肪として体に貯えられるのだ。つまり、太る。総括すると・・・一生の拍動数は決まっている。だから、激しい運動をすれば、その分、寿命は縮む。さらに、激しいスポーツ(無酸素運動)をしても、脂肪は燃焼しない。つまり、心臓をこき使うスポーツは、害多く益なし。

では、運動は全部ダメ?

ノー、有酸素運動ならOK。有酸素運動とは、呼吸をしながらやる運動で、ウォーキングとかエアロビクス。その反対言葉が無酸素運動で、呼吸を止めてガチでやる運動。たとえば、筋トレとか短距離走。有酸素運動で、とくにおすすめはウォーキングだ。ウォーキングは有酸素運動なので、脂肪を燃やしてくれる。さらに、足腰が鍛えられるので、基礎代謝が上がり、脂肪の燃焼量も増える。くわえて、心臓バクバクもないので、寿命も縮まない。

そして、ウォーキングの一番の効用は、「第二の心臓」を鍛えること。第二の心臓?酸素や栄養は血液によって運ばれる。その血液を送り出すのが心臓だ。では、心臓は送り出した血液をどうやって回収するのか?心臓にその機能はない。じつは、血液の回収は「ふくらはぎ」がやっている。ふくらはぎの筋肉が、ポンプの役目をして、末梢の血液を心臓へ送り返しているのだ。

つまり・・・ウォーキングすると、ふくらはぎの筋肉が収縮と弛緩が活発になり、血液の回収を加速する。逆に、同じ体勢で、長時間じっとしていると、古い血液が末梢にたまり、血管が目詰まりする。これが、エコノミークラス症候群だ。命を落とすこともあるので、注意が必要だ。

2.日傘とサングラスを着用する

フロンガスの排出で、地球のオゾン層が破壊されつつある。オゾン層は紫外線を吸収するので、オゾン層が減った分、紫外線が強くなっている。紫外線は、白内障、皮膚がん、老化の原因になる。長く生きれば生きるほど、紫外線をたくさんあびるので、高齢者ほど白内障にかかりやすい。手術でカンタンに治るが、人によっては術後、痛みをともなうことがある。できるなら、避けたい病気だ。そこで、外に出るときは、雨天を問わず、サングラスをかけている。おかげで、サングラスが趣味になった。お気に入りのレイバン(Ray-Ban)3本を、気分によって使い分けている。レンズの色は、レイバングリーン(Ray-BanGreen)が一番。緑が映えて、とても綺麗ですよ。さらに、夏場になると、サングラスにくわえ、日傘もさしている。東京の街中は、さすがに恥ずかしいが、健康にはかえられない。真夏日、東京で「サングラス&日傘」の不審な人物がいたら、それは私です。

3.電動歯ブラシで歯磨き

父の教訓を励行している。父は、小さい頃、歯磨きをやかましく言われなかったので、60歳で総入れ歯になったという。歯磨きみたいなカンタンな習慣で、入れ歯は防げたのに・・・と、今でも悔やんでいる。ちなみに、入れ歯で何が困るかというと、食事が美味しくないこと。人生の楽しみの半分が消えたようなものですね。そこで、親戚の歯医者に相談したところ、フィリップス社の電動歯ブラシ「ソニッケアー」を奨められた。ブラシヘッドが1秒間に500回振動し、液体を流動させ、歯と歯茎を洗浄する。人手で500回/秒は、逆立ちしてもムリなので、手放せない。ブラシを歯や歯茎にあてるだけでピカピカになる。ソニッケアーは、たしかに、歯垢がよくとれる。定期的に歯科医院に行くが、ここ7年間、歯垢が見つかったことがない。歯が抜ける原因は、虫歯ではなく、歯槽膿漏にあり、歯槽膿漏の原因は歯垢にあることをお忘れなく。

4.睡眠時間をちゃんととる

睡眠が重要なことはわかっている。寝不足だと、仕事ははかどらないし、不整脈の原因にもなる。一般に、睡眠時間は7時間がベストで、それより多くても少なくても寿命は縮むといわれている。でも、子供の頃から眠りが浅いので、10時過ぎには布団に入るようにしている。すると、脳が活性化し、いつも思考の爆走が始まる。でも、気にしない。気にすると余計に眠れなくなるから。夜中に3~4度目が覚めるが、これも気にしない。気にしなければ、そのうち眠れるから。というわけで、布団の中にいるのは9時間だが、実際に寝ているのは7時間ぐらい。効率の悪い睡眠だが、スペックだからしかたがない。

■性ホルモンのすすめ

南雲院長によれば、若返りにはもっと重要な要因があるという。それは「性ホルモン」。恋愛したり、愛するパートナーがいると、性ホルモンがドクドク出て、寿命が8年も延びるというのだ(※)。楽しい思いをして、寿命が8年も伸びる!?さっそく、実践しなくては・・・でも、愛人は作ってはいけませんよ。友人によれば、都心部の愛人の相場は60万/月だという。普通のサラリーマンはムリなので、複数でシェア、なんてセコイ話もあるそうだ。30人でシェアすれば、一人、月々2万円、それならなんとか・・・でも、なんか物哀しい。そもそも、権利も1/30なので、1ヶ月に一度しか会えないですよ。え、1回2万円、高くない?話が下品になるので、ここでやめておこう。

ということで、独身者は恋人を、既婚者は奥さんを大切にしましょう。

参考文献
(※)「20歳若く見えるために私が実践している100の習慣」南雲吉則(著)中経出版

by R.B

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