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週刊スモールトーク (第289話) ファスティングダイエットⅠ~メタボ対策~

カテゴリ : 社会

2015.05.30

ファスティングダイエットⅠ~メタボ対策~

■肥満とメタボ

今、「ファスティング」が熱い。

はは~ん、あの健康法ね、と、あなどってはいけない。実践している人が凄いのだ ・・・ オバマ大統領、ビル・ゲイツ、タモリ、ガクト、福山雅治、ジャパネットたかたの高田社長。

彼らに共通するのは ・・・ お金持ち!ではなく、健康。

と、その前に、彼らの容姿を思い浮かべると ・・・

スリムでカッコイイ。

つまり、ファスティングとは「小食」による健康法なのだ。

なんだ、ダイエットじゃん!

と、早とちりしてはいけない。ファスティングは、1日何カロリー以内に抑えるとか、何を食べてはいけないとか、何を食べなさいとか、そんなありがちなダイエットではない。もっと、シンプルに ・・・

一日一食!

ところが、TVや書籍で「小食」健康法を推奨しているナグモクリニックの南雲院長によれば、一日一食にくわえ、腹六分目!

ムリ。

そこまでして長生きしたくないわ、ですよね。でも、ものは試し、やってみることにした。空腹を我慢するだけで、ビル・ゲイツみたいなお金持ちになれたら嬉しいから、というのはウソで、本当はスリムになってモテたいから。

昔々、大学時代、麻雀に明け暮れていた。その頃、TVゲームもパソコンもスマホもなく、遊びといえば麻雀とパチンコ、そして、それにつきものがタバコだった。つまり、健康に悪いことを全部やっていたわけだ。おかげで、胃腸が弱り、どれだけ食べてもガリガリ。

ところが、大学を卒業し、就職すると、生活が一変した。毎日、7時半に起床、8時に出社して、夜11時まで仕事。その後、帰って寝るだけ。そんな健康ライフで、いつの間にか麻雀熱は冷め、タバコも止めてしまった。

すると ・・・

胃腸がジリジリ回復し、栄養をジュウジュウ吸収し、ブクブク太りだしたのだ。その結果 ・・・ 体重が6kg増!

年頃だし、多感な時期でもあったので、これじゃ女の子にもてない!と気が気でなかった。実際、もてなかったのだが、それが肥満のせいだったかは、今となっては知る由もない。

そこで、心機一転、ダイエットすることにした。まだ若く、基礎代謝も高かったせいか、すぐに3kg痩せた。まぁ、これならなんとか。

ところが、結婚すると、また、ブクブク太りだした。カミさんが美味しい料理を大量につくるものだから、5kgも増えたのだ。そこで、量を減らしてくれるよう懇願したが、聞き入れてくれない。結婚してダンナが痩せたら、奥さんの恥だと固く信じていたのだ。

じゃあ、食べ残せば?

ムリ。

目の前にご馳走を並べられたら、絶対我慢できない。生まれも育ちも貧乏だったから。

そんなこんなで、血圧と血糖値が上昇し、お腹がポンと出て、「メタボ」と判定された。

最悪 ・・・

■メタボの恐怖

ところで、「メタボ」とは?

高脂血症・高血糖・高血圧のうち、2つ以上あてはまり、内臓脂肪型の肥満がある場合をいう。正式名称は「メタボリックシンドローム」。

高脂血症・高血糖は血液検査で、高血圧は血圧計で判定できる。内臓脂肪型の肥満は、胴囲を測定し、84.9cm以上ならNG(お腹を力づくでへこませるのは反則)。

ところで、高脂血症、高血糖、高血圧、内臓脂肪型肥満は、何が原因で起こるのか?
・高血圧→塩分のとり過ぎ
・高血糖→砂糖のとり過ぎ
・高脂血症→脂(あぶら)のとり過ぎ
・肥満→食べ過ぎ

わかりやすい ・・・ それさえわかれば、メタボにならなくてすみますね!

ノーノー、世の中、そんなに甘くない。

冷静に考えてみよう。辛子明太子、生クリームケーキ、脂ののったジューシーなお肉 ・・・ こんな美味いものをカンタンにやめられますか?

ムリ。

そんなわけで、そこまでして長生きしたくないわ、になるのだが、問題はそこではない。長生き以前に、「苦しみながら生きながらえる」可能性があるのだ。それなら、さっさと死んだ方がマシ?

では、具体的に、メタボにどんなリスクがあるのか?

まずは、高血圧。「脳梗塞(脳卒中)」の原因になる。

脳梗塞とは、脳の動脈が目詰まりをおこすこと。その場合、脳に酸素や栄養が行かなくなり、細胞が壊死(えし)する。結果、意識障害や失語を引きおこす。

さらに、壊死がゆっくり進行すると、「認知症」になる。統計によると、寝たきりの30%が認知症なのだという。本人は意識はないだろうが、介護する方は大変だ。

昔、認知症は今よりずっと少なかった。理由は、単に平均寿命が短かったから。ボケる前に寿命が尽きたのだ。裏を返せば、長生きすればするほど、人間はボケていく。

しかたがない?

今の日本は、それですまなくなっている。というのも、老人医療の問題、公的年金の破綻が、若者の未来を危うくしている。つまり、人生を十分生きた老人が、人生これからの若者を犠牲にしているわけだ。厳しい言い方だが、これが現実なのだ。

人間は必ず死ぬ。だから、人生の目的が長生きにあるとは思えない。少なくとも、赤ちゃんや子供や若者を犠牲にしてまで。

つぎに、高血糖。

糖尿病の原因になる。重度の場合、体の細胞が壊死するので、拡大を防ぐため根元で切断する必要がある。よくあるのが、手や足。そこまでいかなくても、免疫力が低下しているので、万病の元になる。

最近、糖尿病を患っていた従兄弟が、アメをのどに詰まらせ、生死をさまよった。体が衰弱していたので、呼吸ができなくなり、脳死状態に陥ったのだ。3ヶ月後、一度も回復することなく、この世を去った。まだ、54歳だった。

さらに、血糖値が高いと(高血糖)、血管の内皮細胞が傷つけられ、動脈硬化を引き起こす。動脈硬化の詳細は後述するが、血管の目詰まりをおこし、脳梗塞や心筋梗塞の原因になる。

ただし、糖自体は悪いものではない。それどころか、人間の生命維持には欠かせない。問題は摂取する方法だ。

糖分は、デンプンから摂取するのは問題ないが、ケーキやチョコレートから、直接「糖」の形で取り込むと、血糖値が急上昇する。すると、インスリンが働いて、肺臓脂肪がつきやすくなる。結果、「高脂血症」を引き起こす(※)。

ちなみに、高脂血症はメタボの要因でもある。

そこで、つぎに、高脂血症をみていこう。

脂(あぶら)はコレステロールでできている。コレステロールは、細胞の細胞膜や性ホルモンの原料になるが、体の中でデンプンやタンパク質から自動的に合成される。ところが、食事で脂をとると、体の中のコレステロールが過剰になる。これが高脂血症だ。過剰になったコレステロールは血管に沈着して動脈硬化を引き起こす。

最後に、肥満。

たかが、腹が出たぐらい、と軽く考えてはいけない。だてに、メタボの要因になっているのではないから。

まず、内蔵脂肪とは、内臓にしみ込んだ脂肪で、これが多いと肥満になる。早い話が「霜降り肉」。脂肪が多いと、過剰に燃焼し、サイトカインとい物質が生じる。これが血管の内皮細胞を傷つけ、かさぶたができる。結果、血の通りが悪くなり、柔軟性もなくなり、目詰まりや破裂を引き起こす。これが動脈硬化だ。

というわけで ・・・

高血糖、高脂血症、内臓脂肪型の肥満、すべては「動脈硬化」に通ず。

では、動脈硬化で何が起こるのか?

血管が目詰まりしたり、破れたり ・・・ それが、心臓で起これば「心筋梗塞」、脳で起これば「脳梗塞」だ。

心筋梗塞なら、心停止でカンタンに死ねると思ったら大間違い。10年前、叔母は、心筋梗塞で亡くなったが、死ぬ前の1時間余、凄まじい激痛に襲われた。しかも、心筋梗塞は死亡率が高く、二回目の発作ならまず助からない(叔母は一回目の発作で死亡)。

脳梗塞は、即死の可能性は低いが、前述したように、寝たきり、要介護の人生になる。回復する見込みがないのなら、心筋梗塞の方がまだマシかも。選びたくない究極の二択だが、そもそも、自分では選べない。

■一日一食のすすめ

というわけで、メタボ対策は明快だ。

塩分、砂糖、脂をとり過ぎないこと、そして、食べ過ぎないこと。「4つ」もムリだと思ったら、1つだけ心がけよう ・・・ 食べ過ぎないこと。食べ過ぎなければ、塩分、砂糖、脂も自然に減るから。

そこで、「一日一食・ファスティング」に行き着くわけだ。

ちなみに、ナグモクリニックの南雲院長によれば、一日一食は健康に良いだけでなく、若返りの効果もあるという。

空腹になると、サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)が発現して、体中の細胞の傷ついた遺伝子を修復してくれる。その結果、若返るのだという(※)。

とはいえ、一日一食で、必要な栄養はとれるのだろうか?

南雲院長によれば、

「食べれば健康になるというのは、栄養失調の場合だけで、飽食の人は食べることで、むしろ、体を壊す」(※)

という。

そして、極め付けの実験データがこれ ・・・

食事を40%減らしたら、動物は1.5倍長生きする!?

ここまで言われたら、「小食」試すしかないですね。

それに、どうせ辛い思いをするなら、中途半端はやりたくない。

というわけで ・・・

ダイエットでも期間限定の断食でもなく、ファスティング

参考文献
(※)「20歳若く見えるために私が実践している100の習慣」南雲吉則 (著) 中経出版

by R.B

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