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週刊スモールトーク (第260話) ディアブロ3がやめられない~究極のゲーム~

カテゴリ : 娯楽

2014.07.12

ディアブロ3がやめられない~究極のゲーム~

■RPGの最高傑作

ディアブロ3(DiabloIII)がやめられない・・・

Diablo_Title画面は現在プレイ中のディアブロ3のメインメニュー・・・
緑色で囲んだ「インフェルノ(マスターV)」に注目!
・「インフェルノ」は最終モード
・「マスターV」は最高難易度
つまり、この画面の向こう側にあるのは、ディアブロ3の最終世界「究極の地獄」・・・

ここまで来るのは大変だった。難易度を一つづつ上げながら、「9周目」でやっと到達したのだから。

ということは・・・今は10周目!?

鼻先にニンジンぶらさげて10周目の人を見たことがあるが、「ゲームで10周」は聞かない。映画、TVドラマ、小説なら、なおさらだ。

というわけで、最近、息子の「上から目線」が気になる。オンラインゲームにハマっている息子に、

「ゲームなんて、究極のヒマ潰しだぞ。人生は大切にしないといかん!」

と説教をたれたことがあるから。息子に「ヒマ潰し」と言っておきながら、自分は「人生潰し」?

・・・・・

ディアブロ3(DiabloIII)は、タイトルが示すとおり、シリーズ第3作目である。前作のディアブロ2(DiabloII)は、新しいミレニアムを迎えた西暦2000年にリリースされた。ユーザーインターフェイスに優れ、システムはシンプルでわかりやすい。しかも、強烈な世界観があった。結果、400万本というRPG(ロールプレイングゲーム)史上最高の販売記録を打ち立てた。

当然、ユーザーは続編を待ち焦がれたが・・・流れてくるのはウワサばかり。そして、2012年、ついに、「ディアブロ3(パソコン版)」が発売された。

その結果・・・

評価はボロクソ。

12年も待たされたあげく、これかい!

ところが、さすがは王者ブリザード(開発元)。そのボロクソをすべて修正したのである。そして、2014年にリリースされたのが、PS3版/XBox360版だった。

その結果・・・

ディアブロ2を超える評価をうけ、販売本数は1400万本!日本のドラクエ、FFも遠くおよばない、というか、桁違い。

それにしても・・・

同じゲームを10回やります?

もちろん、やらない。

じつは、全く同じことを10回繰り返すわけではない(猿じゃあるいまし)。たしかに、ストーリーは同じなのだが、ゲームの「難しさ」を変えれば、別のゲームに見えるのだ。

たとえば・・・

キャラの成長(スペックアップ)は、経験値と装備にかかっている。そこで、敵を倒して、経験値をあげるわけだが、経験値は「60」で打ち止め。それ以降、キャラを成長させるには、装備(アイテム)を強化するしかない。つまり、いかに、レアなアイテムを手に入れるか?

もちろん、方法はある。

というわけで、ゲームの「難しさ」が変われば、戦略も変わる。だから、10周もできるわけだ。けっして、鼻先ニンジン(騙されている)というわけではない。

■モードと難易度

ところで、ディアブロ3の「難しさ」とは?

プレイヤーが「モード」と「難易度」で設定する。

まずは「モード」。

易しい方から順番に、

1.ノーマル(一番易しい)

2.ナイトメア

3.ヘル

4.インフェルノ(一番難しい)

じゃあ、手っ取り早く、インフェルノから!

それはムリ。

モードごとに、プレイできる最低経験値(Lv)が決まっているから。

具体的には、

1.ノーマル(条件ナシ)

2.ナイトメア(経験値が「25」以上)

3.ヘル(経験値が「50」以上)

4.インフェルノ(経験値が「60」以上)

もちろん、経験値を稼ぐには、ゲームをプレイして、敵を倒すしかない。メンドくさぁ~。でも、意地悪でやっているわけではない。というのも、経験値「25」で、インフェルノをプレイしようものなら、瞬殺。つまり、親切で設定されているわけだ。

つぎに「難易度」。

各モードは、3つの難易度(イージー、ミディアム、ハード)が選べる。ただし、最も難しいインフェルノだけは、マスターⅠ~マスターⅤの5段階の難易度が追加される。つまり、冒頭の「インフェルノ(マスターV)」がファイナルになる。

メンドくさぁ~、で、結局、どんな順番でプレイしたらいいのだ?

おすすめのコースは、

1.ノーマル(ミディアム)

2.ナイトメア(ミディアム)

3.ヘル(ミディアム)

4.インフェルノ(ミディアム)

5.インフェルノ(マスターI)

6.インフェルノ(マスターII)

7.インフェルノ(マスターIII)

8.インフェルノ(マスターIV)

9.インフェルノ(マスターV)

9周もすんの?

イエス!

メンドーだからと、決して「飛び級」しないこと。なぜなら、よけいメンドーくさくなるから。

低い経験値、貧弱な装備で、難しい「モード・難易度」でプレイすると・・・

敵をなかなか倒せない→クリアするのに時間がかかる→メンドー

それだけではない。プレイするのが嫌になり、ついには、ゲームを投げ出してしまう。つまり、元が取れないわけだ。

ところで、「1.ノーマル」から「4.インフェルノ」まで、なぜ「ミディアム」なのか?

「イージー」だと、敵が弱すぎて、一方的な作業ゲーになる。一方、「ハード」は敵は手強いのに、レアアイテムがドロップする確率は同じ。つまり、苦労が全然報われない。だから、ミディアムがベストなのである。

■ストーリーとシステム

一方、ストーリーは「モード・難易度」が変わっても、セリフの一字一句にいたるまで同じ。だから、ディアブロ3は、ストーリーはオマケと割り切った方がいいだろう。

じゃあ、ディアブロ3は何を楽しむゲーム?

敵を倒して経験値を上げる。経験値が上がれば、より強力な装備(剣や鎧)やスキル(特殊能力)が使えるようになる。キャラが成長すれば、上位の「モード・難易度」に進める。そこには、より強力なアイテムがドロップし、装備もアップ・・・

つまり、プレイヤーのスペックアップと敵のスペックアップのシーソーゲームなのだ。そして、このバランスが絶妙なのである。だから、ストーリーが同じでも、10回は楽しめるわけだ。

このような、ストーリーが二の次の、斬りまくりRPGを「ハック・アンド・スラッシュ系」アクションRPGとよんでいる。

とはいえ、ストーリーが陳腐なわけではない・・・

村に隕石が落下して、それから住民の様子がおかしくなり、隕石から剣の破片が見つかったが、それが堕天使の剣だった・・・的なありがちな話だが、まあ悪くはない。

この一本道ストーリーにそって、フィールドを旅し、敵を倒して、ドロップしたアイテムやGoldをゲットするのである。

ここで、「Gold」はお金で、「アイテム」は武器や防具のような装備品、さらに、秘伝の書、図面、宝石などの道具も含む。秘伝の書や図面は、鍛冶屋に武器を作らせためのツール。宝石には秘密のパワーがあり、合成するとパワーアップし、装備品に装着するとスペックがアップする。

アイテムは、敵を倒したときにドロップするが、まれに、壺や墓などのオブジェクトの中にもある。なので、こまめに破壊しよう。一方、Goldは、敵、オブジェクトどちらからでも出る。

ここで、Gold(お金)に注意。

「インフェルノ・ミディアム」までは、比較的簡単に勝てるので、ポーション(生命回復ドリンク)は不要。ところが、インフェルノのマスター以降は、敵の数が増えるので、すぐに囲まれる。囲まれると、一撃のダメージがハンパじゃないので、ライフがあっという間に減る。そんなときに、重宝するのがポーションだ。Goldやアイテム同様、敵からドロップするが、それだけでは足りない。そこで、Goldでポーションを買うわけだ。

また、宝石を合成したり、宝石を装備品からはずすのは、宝石職人「強欲ジェンダ」の仕事だが、手間賃がハンパじゃない。「強欲」の名のとおり、ほとんどボッタクリ。

さらに、常備できるアイテム数に制限があるので、捨てられないアイテムは保管箱に入れておく。ところが、保管箱の容量が小さいので、すぐに一杯になる。

じゃあ、保管箱の容量を拡張すれば。

イエス!

ところが、拡張費用はビックリするほど高い(ボッタクリ)。

ということで、後半は何かと物入りになる。

なので、金余りのときも、インフェルノ・マスターに備えて、Goldをコツコツ貯めること。現実世界の教訓みたいで、ちょっと嫌ですけどね。

■クラス(プレイ・キャラ)

ところで、ディアブロ3は敵を倒してナンボの世界。なので、プレイするキャラが重要になる。これを「クラス」というが、ディアブロには5つある・・・

【バーバリアン】
剣闘士。

膂力(りょりょく)と体力がとりえ。群がる敵陣に飛び込んで、長剣や肉切り包丁でバッサバッサ斬りまくる。近接戦専門で、至近距離の打撃力がクラス最大なら、防御力、生命力も最大。一方、マッチョなわりには、セリフが哲学的なのが面白い。

というわけで、「バーバリアン」は最強のクラス。実際、バーバリアンを除くキャラは、「マスターII」あたりから苦しくなり、マスターIV、Vでは、攻撃より「逃げ回る」が主になる。血圧が上がるのは必至なので、高齢者はバーバーリアン以外は奨められない(爺さん婆さんがディアブロ3?)。

【モンク】

格闘家。

スピードがとりえ。基本、素手による攻撃で、敵の懐に飛び込んで一撃を加え、ただちに離脱する。つまり、ヒット・アンド・アウェイ戦法。ただし、肝心の一撃が非力なので、難易度が上がるにつれて、辛くなる。どれだけパンチを当てても、敵のライフが減らないのだ。正直、疲れる。撃ち込んだり、逃げ回ったり、せわしないクラスだ。格闘技に思い入れがないと、飽きるのは必至。

【ウィザード】

魔法使い。

強力な魔法で、至近距離攻撃と遠距離攻撃をこなす。大地からマグマを噴出させたり、隕石を落下させたり、ド派手な”大量破壊”魔法がテンコ盛り。そのぶん、ビジュアルは美麗で迫力がある。ただし、防御力と生命力がイマイチなので、マスターⅡから厳しくなる。早い話が、囲まれたらイチコロ。そのため、攻撃より防御、つまり、逃げ回る技術(指技)が重要になる。というわけで、アクション系に長けた上級者向き。

【デーモン・ハンター】

弓矢使い。

遠距離攻撃専門だが、弓矢というよりは、機関砲に近い(機関銃ではなく)。だから、攻撃力は非常に高い。さらに、時限爆弾みたいな姑息な技も使える。

遠距離攻撃専門なら、敵の射程外から一方的に攻撃できる!

しかも、攻撃力が高い!

じゃあ無敵じゃん。クラスはデーモン・ハンターで決まり!

ところが・・・

ウィザード(魔法使い)同様、囲まれたらおわり。というのも、防御力が「紙の防御」なら、生命力も「ロウソクの炎」・・・一体どうすればいいのだ?

つまり、デーモン・ハンターの戦闘は、99%は逃げ回り、その合間の1%で攻撃する。

やっとれん?

はい。

「マスターII」以降は、この手のゲームをやりこんだ上級者でないとムリ。

【ウィッチ・ドクター】

霊媒師。

直接闘うのではなく、死者の魂や生き物を召喚して攻撃させる。マニアックというか、地味というか、メンドーくさいというか・・・そんなわけで、まだ一度もプレイしていない。なので、コメント不能。

さて、ここで、クラスを整理しよう。

どういう基準で、クラスを選ぶか?

大量破壊兵器的な大技と、ド派手なビジュアルを求めるなら、「ウィザード」。

逃げも隠れもせず、正々堂々、殴り合いたいなら、「バーバリアン」。

ヒット・アンド・アウェーの電光石火のスピードを楽しみたいなら、「モンク」。

射程外から、一方的に撃ちまくる快感を味わいたいなら、「デーモン・ハンター」。

賢者は手を汚さない的な「人形遣い」を目指すなら、「ウィッチ・ドクター」。

そして・・・

楽に勝ちたいなら、迷わず「バーバリアン」。

ただし、最終的には複数のクラスを試すことになるのだが。

実際・・・

最初にプレイしたのは「ウィザード」だった。ところが、マスターⅡで完全に行き詰まった。マスターになると、敵の数がハンパじゃないので、囲まれたらおわり。そこで、コロコロ逃げ回りながら、スキをみて攻撃するのだが、攻撃力がイマイチ。結果、コロコロ、コロコロが延々と続く。やっとれん。

そこで、バーバリアンに切り替えたのだが、大した苦労もなく、インフェルノのマスターVまでクリアすることができた。

ちなみに、途中でクラスをかえると、経験値(Lv)は仕切り直しだが、保管箱のアイテムは継承できる。なので、他のクラスで使えそうなアイテムは保管箱にとっておく方がいいだろう。

■スペック(能力)

さて、クラスが決まったところで、つぎはスペック。

Diablo_Spec基本スペックはつぎの3つ。画面の緑色を注目・・・
・攻撃力:162K
・防御力:9422
・生命力:125K
ちなみに、このスペックなら、マスターVでも、エリートモンスターに囲まれたり、強力なボスに遭遇しない限り、ポーション(ライフ回復ドリンク)は不要。
ただし、このバーバリアンには攻撃力、防御力、生命力だけでは表せない秘密がある。「攻撃するたびに生命力が回復する」アイテムを優先して装備していること。結果、戦闘でダメージをうけても、攻撃するたびに、ライフが回復する。

つまり、「ライフ回復>ダメージ」なら、ポーションなしで永遠に戦えるわけだ。早い話、時間さえかければ、いずれ勝利できる。裏を返せば、この力がないと、攻撃力・防御力・生命力がいくら高くても、持久戦になれば、必ず負ける。

ところで、攻撃力・防御力・生命力の3大スペックは、以下の4つのパラメータで決定される。

・筋力(主に、バーバリアンのスペックをアップする)

・敏捷性(主に、モンクのスペックをアップする)

・知力(主に、ウィザードのスペックをアップする)

・生命力(すべてのクラスに共通。ライフをアップする)

この4つのパラメータは、経験値(Lv)をあげたり、強力なアイテムを装備することで、アップする。

ただし、経験値(Lv)は「60」で打ち止めで、それ以上は増えない。代わりに、パラゴンレベルというパラメータが出現し、加算されていく。上の画面の一番下に「レベル60(34)」と表示されているのがそれ。この場合、「経験値Lv=60」、「パラゴンレベル=34」である。

ただし、パラゴンレベルが上がっても、筋力・敏捷性・知力・生命力はほとんど変わらない。そのかわりに、マジックアイテム(良品アイテム)とGold(お金)の発見率が「3%」加算される。

つまり・・・

経験値(Lv)が「60」に達すると、スペックアップは、装備するアイテム頼みとなる。

では、具体的にどんなアイテムが装備できるのか?

装備可能なアイテムは全部で12種類ある。

1.メインハンド(剣や斧のような主武器)

2.手袋

3.肩当て

4.鎧(よろい)

5.兜(かぶと)

6.首飾り

7.腕甲

8.オフハンド(盾など補助的な武器。剣を選ぶと二刀流になる)

9.指輪×2

10.靴(ブーツ)

11.下衣(ズボン)

12.腰帯(ベルト)

あと、基地にはヘイドリッグ・イーモンという鍛冶屋がいて、武器をつくってくれる。ただし、鍛冶屋が武器を製造するためには素材や図面が必要だ。素材は、フィールドで拾ったアイテムを分解して作る(マジックアイテムのみ)。ただし、グレードの高い武器を作るには、鍛冶屋を訓練してレベルを上げる必要がある。

訓練が順調にすすめば、インフェルノのミディアムあたりまでは、強い武器や防具を作ってくれる。なので、拾ったマジック・アイテムは、Goldに換えるのではなく、分解して素材にする方がいいだろう。

ただし、インフェルノのマスター以降になると、

ドロップアイテム>>鍛冶屋がつくるアイテム

なので、マスター以降は、拾ったアイテムは、分解せず、売ってGoldに替える方がいいだろう。

■スキルと従者

そして、意外に重要なのが「スキル」。

スキルとは、「○」とか「R2」などの個別のボタンに割り当てられた「技(わざ)」のこと。

たとえば、「○」ボタンはプライマリ・スキルで、複数の敵を同時攻撃できる「回転斬り」か、前方奥深く攻撃する「直線斬り」かを選べる。これは攻撃系のスキルだが、防御系のスキルもある。

最初、マニュアルを読まずにプレイしたので、「スキル」を知らず、プライマリ「○」一本槍ですすんだ。そのとき、ウィザードでプレイしていたのだが、最初のボス「スケルトン」で、完全に行き詰まった。ところが、スキルをすべて設定すると、カンタンに倒すことができた。

ただし、スキルを使うにはパワー(エネルギー)が必要だ。バーバリアンなら「フューリー(怒り)」、ウィザードなら「アーケイン・パワー」である。スキルを使うたびにパワーが消費され、ゼロになると使えなくなる。一般にこの手のゲームでは「マナ」とよばれることが多い。

さらに、従者が一人つくが、これは期待しない方がいい。戦闘では、ほとんど役に立たないから。一応、ウィザード、バーバリアン、デーモン・ハンターから選べるが、まあ、似たようなもの。でも、あえて選ぶなら・・・ウィザード。

というのも、ウィザードには敵を「ニワトリ」に変える魔法があるから。

この魔法は、複数の敵を、一定時間、ニワトリに変えることができる(ボスを除く)。「コケコッコウ~」と走り回るだけなので、そのスキにボコボコにしよう。

さて、アウトラインをおさえたところで、つぎは「ディアブロ3攻略法」。これさえマスターすれば、最終地獄の「インフェルノ・マスターV」も決して難しくはない。

参考:
ディアブロIIIスクウェア・エニックス

by R.B

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